この1年 株でプラスは1割強・資産マイナス半数を超えて

2009/09/07 07:58

株式取引メージマイボイスコムは2009年8月21日、ネット証券の利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、調査母体のうちネットで株式取引をした人において今年8月時点で、直近1年間に運用資金が増加した人は1割強に留まっていたことが明らかになった。他方減少した人は過半数に及んでおり、昨年10月の「リーマンショック」のダメージがいまだに回復していない様子がうかがえる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年8月1日から5日にかけて行われ、有効回答数は1万3623人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代33%・40代30%・50歳以上21%など。

2007年夏に表面化した「サブプライムローン問題」、そして2008年10月に起きた証券銀行リーマン・ブラザーズの破たんが引き金を引いた「リーマンショック」などに代表される、いわゆる「金融(工学)危機」は、いまだに世界経済に根深い影響を与え続けている。特に「リーマンショック」は【2008年10月の市場展開を「ブラッディオクトーバー」と命名してみる】【10月の「ブラッディ・オクトーバー」を個人投資家らはどのように過ごしたか】でも解説しているように、株価に大きなマイナス影響を及ぼした。

それでは間もなくその「リーマンショック」から1年を迎える今、1年間における運用資金の推移はどのようなものだろうか。春以降株価はやや落ち着きを取り戻し、日経平均株価は1万円台をうろうろとしている状況ではある。しかし1年前の水準と比べれば、いまだに多くの銘柄が安値であることに違いは無い。

最近1年間で、元本(投資した資金)はどのように変化しましたか
最近1年間で、元本(投資した資金)はどのように変化しましたか

去年のほぼ同時期、つまりリーマンショックの直前に同様の質問をした際の回答を併記してみた。1年前と比べれば「プラス」の人が増加している一方で、「マイナス」の人は少しだけだが減少しているのが分かる。やはり春先からの回復で、大きく損を取り返した、益を得た人が多いのだろう。

一方で気になるのは、「大きく減少」の人が去年より増加していること。市場環境そのものは改善の兆しを見せていたのに、どうしたことだろうか。あるいは「株価が戻しつつあるから、ここで大きく張って一挙に損を取り戻さねば」と欲を出し、かえってヘマをやらかしてしまったのかもしれない。



今後の市場環境については、非常に不透明感が大きいとしか言いようがない。日経平均株価でさらに数千円を上乗せするのか、あるいは再び下落を見せて「ブラッディオクトーバー」レベルの低迷が再び起きるのか。経済指標的にはポジティブな要素が多いものの、金融機関の動向や国内外の経済・政治動向を見るとマイナス面が目立つだけに、投資家には慎重な姿勢が求められよう。

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