季節性と新型のインフルエンザの違い・共通点をリスト化してみる

2009/09/08 04:20

違いメージ先に【医療関係者とハイリスク者などを対象・新型インフルエンザのワクチン接種優先対象者最終素案発表】で新型インフルエンザ(インフルエンザA(H1N1))のワクチン接種について、その優先順位に対する意見が募集されていることをお伝えした。意見募集ページでは状況を正しく・詳しく把握してもらうため、いくつかの資料も提示されている。今回はその中から、「季節性(通常の)インフルエンザと新型インフルエンザの違い」について簡単にピックアップしてみることにする(【元資料配布ページ】)。

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●周期
・季節性が毎冬なのに対し、新型は10-40年に1回。
・ただし後者については毎回今回と同じ型のものが流行るわけではなく、今回のものも含めた「新型の」という意味。プロ野球で毎年「ルーキー」が誕生するが、それらが皆同一人物では無い、というのと同じだ。

●ウイルス型
・季節性はA型(H1、H3)、B型、C型・免疫あり。新型は豚由来のA型(H1N1)、人類の多数が経験せず、免疫無し。
・先に【南オーストラリア州の(新型)インフルエンザの感染拡大グラフを検証してみる】でも記したが、通常流行する季節性はA型とB型。

●症状
・突然の38度以上の発熱。せき、くしゃみなどの呼吸器症状。頭痛、関節痛、全身の倦怠感など。
季節性と新型では症状の上で違いはほとんどなく、区別はできない。

●遺伝子検査
・季節性と新型の区別は症状のみでは出来ないので、遺伝子検査で確定する。

●潜伏期間
・季節性は2-5日、新型は1-7日。

●致死率
・季節性は0.1%以下。新型は0.4%、0.06%-0.00004%、0.58%などの報告がある。
・新型については、正確な感染者数、死亡者数は把握困難なため、正確な値は不明。

●治療薬
・抗インフルエンザウイルス薬。
・あくまでもウイルスの増殖を防ぐ役割を果たす薬のため、正確には「間接的」治療薬。ウイルスを直接食いつぶしてくれる薬では無い。

●ワクチン
・季節性は毎年製造される季節性インフルエンザに対するワクチンの接種により、重症化を防止(国内の4社で製造)
・新型は新型インフルエンザに対するワクチンの接種により、重症化を防止。現在、国内の4社で製造を開始。(今秋冬の流行に備えて、外国から輸入を検討)
・効果は100%ではない。

もっとも注意すべき点は、季節性インフルエンザも新型インフルエンザも、素人目で見た症状にまったく違いは無く、遺伝子検査を経ないと確定は出来ないこと。症状が「いつものインフルエンザみたいだな」とたかをくくり、多少無理をして出勤などを続けていると、周囲に新型インフルエンザを撒き散らしてしまう可能性もある。

また今回はこちらで追加説明をしておいたが、「治療薬」と呼ばれるたぐいのもの(タミフルやリレンザ)はウイルスの増殖を防ぐものであり、ウイルスそのものをぶち壊すものではない(増殖を防げれば間接的にウイルスを滅することができるが)。さらにワクチンは「治療薬では無く予防薬」「効果は100%では無い」などの点に注意をしておく必要がある。

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