【更新】年内約2550万人・ピーク時で76万人/日が発症・新型インフルエンザの流行シナリオを確認してみる

2009/09/07 04:40

確認イメージ厚生労働省は2009年8月28日、新型インフルエンザ患者数の増加に向けた医療提供体制の確保などに関する資料を公表した。それによると「仮定の流行シナリオであり、実際の流行予測を行ったものではない」としながらも発症確率20%、発症者のうち入院適応との診断が下される者1.5%・重症化する患者比率0.15%という値を提示していることが分かった。総務省統計局の【最新データ】によると、日本の人口は2009年8月1日時点で1億2759万人と推計されるので、そこから計算すると、約2550万人が発症し、4万人近くが「要入院」の判断を下される計算になる(【発表リリース、PDF】)。

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今回発表されたシナリオはあくまでも「各都道府県において医療体制を確保するための参考として示す仮定」のものであり、実際の流行予測を行ったものではない。「、病原性の変化や薬剤耐性の出現など、ウイルスの特性が変化した場合には、さらに高値を示す可能性があることに注意が必要」であるとし、各地方自治体や医療関係者に油断しないように警告している。

主な仮定値は次の通り。

・発症率……20%(2552万人)。通常のインフルエンザの2倍程度と仮定。ただし最大で30%、都市部では発症率高くなる可能性も。一方できわめて軽症で軽快したり、ほとんど症状を認めない感染者もいる。
・入院率……発症者のうち1.5%(38.3万人)。「入院を要する状態となる患者」の比率。6月20日から7月24日までの実質値から逆算。季節性インフルエンザと比べて小児入院患者が多いことに留意。
・重症率……発症者のうち0.15%(3.8万人)。重症化する患者の比率。7月29日から8月18日の実質値から逆算。
・入院患者数……最大時点において、発症率20%で4万6400人、30%で6万9800人。10万人に対してそれぞれ36.3人・54.5人。(入院日数5日を想定)
・流行動向……流行期間は17週間、定点観測値1.00を超える(流行宣言)以降平均8週で流行のピークを迎える。過去5年間の季節性インフルエンザ定点観測結果から仮定。

最大時点における入院患者数(10万人対)の推計
最大時点における入院患者数(10万人対)の推計

流行動態の想定(発症率20%を想定)。この流行動態は新型インフルエンザについてのみ推計したものであり、さらに通常のインフルエンザの流行が重なることに留意する必要がある。
流行動態の想定(発症率20%を想定)。この流行動態は新型インフルエンザについてのみ推計したものであり、さらに通常のインフルエンザの流行が重なることに留意する必要がある。

繰り返しになるが、これらの仮定内容・試算はあくまでも都道府県が参考にするためのもので、地域毎の具体的な状況は加味されていない。さらに「ワクチン接種による効果も含まれておらず」、各種周辺状況・気候にも大きく左右される。あくまでも一つの指針程度と見ておけばよい。

また、【インフルエンザ、正式に「流行入り」・大部分は新型】にもあるように、2009年8月10日から16日までの第33週のデータで正式に流行宣言が出されている。そこから試算すると患者発生のピークは、9月下旬-10月中旬くらいになるものと思われる。

カレンダーを確認すると、今年の9月は20日-23日までが連休、10月も11日・12日が連休となる。色々と考えた上で、計画を練ると良いものと思われる。

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