【更新】外食もタクシー利用もデパートも、こづかい減ると利用は激減

2009/09/05 10:10

タクシーイメージクロスメディアマーケティングは2009年8月31日、消費者の暮らしの状況に関するアンケート調査結果を発表した。それによると、1年前と比べておこづかい(自分が自由に使えるお金)が増えた人と減った人で、消費行動や利用店舗の傾向に大きな違いがあることが分かった。一方でおこづかいが増えようが減ろうが同様の傾向を見せる行動もあり、その内容を見ると、景気後退そのものの実感性があらためて確認できる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2009年8月7日から10日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200。男女比は1対1、年齢階層比は20・30・40・50・60代でほぼ均等割り当て。

まず調査母体に「1年前と比べておこづかいは増えたか減ったか」について尋ねたところ、増えた人はわずか7.8%。それに対して減った人は42.5%にも達している。

おこづかいは1年前と比べて……
おこづかいは1年前と比べて……

個人ベースでのお財布事情もやはり景気全体同様に厳しいようだ。

そこでおこづかいが増えた人・減った人に区分し、それぞれに対し、主要な消費行動・利用サービスについて1年前と比べて減ったか増えたかを尋ねた。その上で「増えた」から「減った」を引き、どれくらい行動的かを数字で示したDI値を算出。主要項目についてそのDI値をグラフ化してみた。DI値が高い方が「1年前より積極的に利用している」、低い方が「利用しなくなったね」という読み方をすれば良い。

おこづかいが増えた・減った人別商品購入・サービス利用の消費動向DI(利用増-利用減)
おこづかいが増えた・減った人別商品購入・サービス利用の消費動向DI(利用増-利用減)

タクシー、外食、デパートは
おこづかいが増えても
利用頻度はほとんど増えない
当サイトで取り上げられそうな項目に絞ってみたが、色々と興味深い傾向をみることができる。全般的にはおこづかいが減った人ほどDI値がマイナスになる(利用を控えるようになる)が、「食事目的の外食」「タクシーの利用回数」「デパート・百貨店」はおこづかいが増えた人でもさほどDIが高くない、あるいはマイナスですらあるのが分かる。景気後退そのものが、「自分のふところが暖かくても無駄と思われる消費を抑える」傾向を促進しているのだろうか。外食産業とデパート・百貨店などの小売店業界は、今後もしばらくは辛い時期が続きそうだ。

また、【不況下でも「強い」企業たち】でも触れているが、本来景気の後退時期には強いはずのファストフードも、DI値の伸びは思わしくない。「内食の頻度」が両区分ともプラスを示していることを見ると、もはや「ファストフードですらお金の無駄遣いだから利用を減らそう」というところにまで来ているのかもしれない。

一方で【景気後退の一端!? セミリッチ層もプライベートブランドを愛用する傾向に】でも言及したように、お金のある人も無い人も「プライベートブランド」を積極的に利用する傾向が見られる。これは「景気後退の雰囲気を肌身で感じるようになったから」という理由の他に、プライベートブランドの品質の向上も要因として挙げられよう。



「小遣いが増えた人は7.8%・減った人は42.5%」という比率はあくまでも調査母体においてだが、現状も大きな違いはないものと思われる。それを考慮して二つ目のグラフを見つめ直すと、「食事目的の外食」「タクシーの利用回数」「デパート・百貨店」の減少度は極めて大きいものと思われる。何しろ全体の4割強、半数近くが「減った」と答えているのだから。

この動向を見ると、カメが外敵から身を守る時のしぐさのように、「内に閉じこもって外敵(景気後退)を逃れ、過ぎ去るのを待つ」姿が見えてくるような感があるのは、当方だけだろうか。

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