【更新】新型インフルエンザを気にしている妊婦の方へ……ちょっとした覚え書き

2009/09/04 15:30

妊婦イメージ先日当Garbagenews.comの本サイトのシステム周りであるライブドアブログの管理画面が一新され、それに伴いアクセス解析画面も見やすいものとなった。機能を覚えるために色々といじっていたところ、先月から今月にかけて、当サイトへの検索エンジン経由の来訪に「新型インフルエンザ」「妊婦」の掛け合わせのキーワードを用いている人が増えていることに気がついた。【厚生労働省発表の新型インフルエンザ関連の最新資料を箇条書きにまとめてみる】など以前の記事でも多少触れているが、健常な人と比べ妊婦や疾患保有者は新型インフルエンザに対する「構え」をより慎重に行う必要がある。せっかく検索キーワードの上位ランキングという間接的なリクエストもあることだし、番外編ということで既存のデータから「妊婦」に関する項目を抽出してみることにした。

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まずは厚生労働省内の対新型インフルエンザ情報公開ページにおける[妊婦・基礎疾患等をお持ちの方々へ]から。ここには基礎疾患(糖尿病、透析者、がん患者など)と共に、妊婦に・授乳中の人への注意事項が掲載されている。詳しくは【該当ファイル(PDF)】に目を通してほしいが、気になる点をいくつか抜粋すると次の通りとなる。

・新型インフルエンザに感染した場合、妊婦は肺炎などを合併しやすく、重症化しやすい。

・妊婦にインフルエンザ様症状(38度以上の発熱と鼻汁や鼻がつまった症状、のどの痛み、咳)が出た場合<「かかりつけ産婦人科医を直接受診することは極力避け(妊婦同士の感染が懸念される)」、地域の一般病院にあらかじめ電話をして、できるだけ早期に受診する。症状発現後48時間以内に抗インフルエンザ薬(タミフルが勧められる)服用を開始すると最も重症化防止に有効とされている。

・2007年の米国疾病予防局ガイドラインには「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生した赤ちゃんに有害な副作用(有害事象)の報告はない」との記載がある。これら薬剤服用による利益は、可能性のある薬剤副作用より大きいと考えられている。催奇形性(薬が奇形の原因になること)に関して、タミフルは安全であることが最近報告された。

・感染している母親が授乳することは可能。母乳を介した新型インフルエンザ感染の可能性は現在のところ知られていない。しかし、母親が直接授乳や児のケアを行うためには「タミフルあるいはリレンザを2日間以上服用していること」「熱が下がって平熱となっていること」「咳や、鼻水が殆どないこと」の条件を満たした上で授乳することなどが出来る。
 ※今項目についてはその他にも注意事項があるので元資料を参考の事。

続いて同じく厚生労働省内資料の、医療側から見た妊婦への対応について(【新型インフルエンザ患者数の増加に向けた医療提供体制の確保等について(PDF)】)。妊婦側から見れば「お医者がどのような対応をするのか」を知っておいた方が良いからだ。

・妊婦に症状を認めた場合、妊婦から妊婦への感染を極力避けるため、原則としてかかりつけ産科医療機関を直接受診することは避け、発熱外来機能を有した一般医療機関にあらかじめ電話をしてから受診する。

・医者から入院必要の判断があれば入院、そうでなければ自宅療養。

・新型インフルエンザの感染を避けるため、必要時以外の外出は避ける。

・外出や人の多い場所に出向く時には予防のためにマスクを着用。ガーゼではなく、不織布の方がウィルス対策には効果的。

・外出や人と接触した後は、すぐに手洗い・うがいを。手洗いは指先、指の間-手首まで念入りに。

・バランスのとれた食事と十分な睡眠で基礎体力をつける。

・ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂うので、加湿器などで室内の適度な環境を保つ。また、複数の人が触れる場所は、適宜拭き掃除を。

・感染が拡大した場合に備えて、日頃使用している薬の処方について、かかりつけ医へ相談。

・自分の体調の変化に気を配る。また、体調不良(発熱など)時はかかりつけ医にスムーズに連絡・相談ができるよう、事前に確認を。

特に後半部分は医療機関から患者などに配布するためのパンフレットの形式になっており、図込みで分かりやすく注意事項が記載されている。プリンターをお持ちの人はこの部分を紙に印刷し、再度チェック。

最後は日本産科婦人科学会の【「新型インフルエンザについてのお知らせ」】ページから、【妊娠している婦人もしくは授乳中の婦人に対しての新型インフルエンザ対応のQ&A】。……なのだが、実は最初に挙げた厚生労働省内の掲載資料と中身は同じ。チェック対象として、「新型インフルエンザについてのお知らせ」をブックマークしておくとよいだろう。




以前の記事からの繰り返しになるが、現在流行している新型インフルエンザは弱毒性(低病原性)であり、感染拡散スピードこそ早いものの、重症度は通常の季節性インフルエンザと「それほど」変わりない。元々妊婦の方々は通常のインフルエンザへの感染も十分に注意する必要があることはご承知のはずなので、新型インフルエンザについては「十二分に」注意すれば良い。やみくもに恐れるだけではパニックに陥るだけ。

資料を手渡すイメージ今件参照にした資料の中で、特に厚生労働省内の【新型インフルエンザ患者数の増加に向けた医療提供体制の確保等について(PDF)】の後半部分は重要。「急な発熱と咳(せき)やのどの痛み「インフルエンザかな?」症状がある方々へ受診と療養の手引き」と「新型インフルエンザの予防日常生活上の注意点-糖尿病患者・透析者・妊婦さん向け-」はプリンターで出力することで、パソコンで資料を閲覧する環境を持っていない人にも対応策を知らしめることができる。

もし周囲にパソコンを持っていない・持ってはいるがプリンターの無い妊婦の方がいたら、これらのページを出力して渡し、正しい情報を提供してあげてほしい。大きな支えとなるはずだ。

※(2009.10.4.追加)現時点で厚生労働省が配信している、「妊娠・基礎疾患等をお持ちの方々へ」のページは下記からご確認ください。
「妊娠・基礎疾患等をお持ちの方々へ」

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