投資指数は4.0ポイント上昇(2009年8月個人投資家動向)

2009/09/04 07:24

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は9月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2009年8月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月比で多少ながらも上昇し、投資家のマインドとしてはさらなる株価上昇に期待を見せているようでもある。

スポンサードリンク


今調査は1000件を対象に2009年8月21日から24日に行われたもので、男女比は71.2対28.8。年齢層は40歳代がもっとも多く30.1%、ついで50歳代が23.8%、30歳代が22.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く24.9%、500万円-1000万円が22.3%、200万円-500万円が19.8%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く30.7%を占めている。次いで5年以上が25.2%、1年から2年未満が16.5%。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く48.3%と過半数を占めている。ついで配当や株主優待が29.5%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は4.0ポイント上昇。3か月後の株価推移において「上昇」の意見を持つ人の比率が73.8%となる。
・取引動向については、直近では横ばい。「取引を減らしたい」という人の割合は減っているが、「増やしたい」という人も多くは無い。
・「海外政治経済動向」「国内政治情勢」の項目において、株式市場に与える要因が大幅に改善。
・魅力的な業種は「医療、へルスケア」。「建設、不動産」は相変わらず低水準。
という形に。8月は7月と比べて株価はじわじわと上昇傾向を見せたこともあり、それが各種数字に反映される結果となった。「今現在登り調子なのだから、今後もその状態が続くだろう」と考えるのはごく自然の話ではある。特に「海外政治経済動向」「国内政治情勢」への投資心理状況が改善されたことが、ポジティブな考え方を後押ししているのだろう。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[三菱商事(8058)]
4位……【第一三共(4568)】
5位……[ホンダ(7267)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]が再び定位置を連続キープし、[ホンダ(7267)]も5位に食い込むあたり、他銘柄と比べて圧倒的な得票を見せているあたり、世界全体では自動車産業の動向はまだまだ安心できる状態ではないが、ひとまず直近の峠は越した、という判断が支配的になりつつあるのかもしれない。

8月においては、日経平均株価は1万円台を維持しつつじわじわと上がる気配を見せながらも、なかなか本格的な上昇機運には乗れないでいる。経済的な不安定要素はともかく、政治要因的な部分では比較的安定したように見えたのが、今回投資家心理の上での数字が良かった原因だろう。しかしご承知の通り、9月に入ると政局の不安定化・浸透する不安感の増大、さらにそれをトリガーとするかのような円高の進行を受けて、株価も軟調さを見せている。

これが一時的なものなのか、それとも「逆ご祝儀相場」なのかは9月中旬以降にならないと分からない。しかしながら株価動向への注力は今まで以上に高めなければならないこと、そして慎重な行動をとらねばならないことだけは確かなようだ。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー