犬と猫、専門雑誌バトルはどちらに軍配が!?…諸種部数動向(2009年4月-6月)

2009/09/03 04:40

先に【少年・男性向けコミック誌の部数の変化をグラフ化してみる(2009年4月-6月データ)】などで【社団法人日本雑誌協会】が2009年8月26日に発表した、2009年4月から6月分の主要定期発刊誌の販売数を「印刷証明付き部数」ベースで公開したデータを元に、いくつかのグラフを生成した。今データは定期的に更新され、今回の更新で丸一年+1期のデータが取得できたため、季節属性にとらわれない「前年同期比」の値を出せるようになったことは、これまでの記事でお伝えした通り。そこで今回は番外編として、過去に【「猫と犬、雑誌で人気なのはどっち?」その他色々な雑誌の部数変化をグラフ化してみる】で紹介した、当サイトで定点観測しているデータ以外のいくつかの雑誌について、「前年同期比」における部数推移をグラフ化してみることにした。雑誌不況はどこまで、どのジャンルに浸透しているのか、ある程度はつかみとれるはずだ。

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データの取得場所の解説や「印刷証明付部数」などの用語説明は、一連の記事まとめページ【定期更新記事:雑誌印刷証明付部数動向(日本雑誌協会)】に収録されている。そちらで確認をしてほしい。

まずは一般週刊誌。ほとんどが赤(マイナス5%超)を記録している。

一般週刊誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)
一般週刊誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)

これでもまだここに掲載されているだけマシかもしれない。先の記事で掲載された後、「読売ウイークリー」と「FLASH EXCITING」は休刊となり、グラフに載ることすらできなかったのだから。「週刊文春」「週刊大衆」はなんとか頑張っているが、それ以外の一般紙は押し並べてキツい状態。アルファベット系の写真週刊誌もかつての栄冠は見る影もない。

続いて育児系雑誌。

育児系雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)
育児系雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)

「クラブ」系はそれなりに踏みとどまっている。「初めてのたまごクラブ」に至ってはプラスを見せている。しかしそれ以外はかなり辛い。「クラブ」の中でも「こっこクラブ」もマイナス10%超えを記録し、少々危険な区域に。

食・料理・レシピ系雑誌。最近はスーパーなどでも置かれるようになり、主婦の方々のハートもつかんでいるように見えるが……。

食・料理・レシピ系雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)
食・料理・レシピ系雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)

当方の愛読書でもある「オレンジページ」が10%を超えるマイナス。少々ショックである。しかしそれよりも、「bonmerci! little」の減少ぶりが気になる。前年同期は約17万部、直近期は9.8万部。現実は厳しい。

エリア情報誌。こちらは「千葉ウォーカー」が休刊し、「九州ウォーカー」は「福岡ウォーカー」にリニューアルしている。よってこの2紙はグラフ上には登場しない。

エリア情報雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)
エリア情報雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)

「KANSAI 1週間」が踏ん張っているが、後は押し並べて大きくマイナス。特に「ウォーカー」シリーズは壊滅状態。

最後に、記事タイトルにも挙げた「犬猫バトル」こと、「いぬのきもち」と「ねこのきもち」。

犬猫雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)
犬猫雑誌印刷実績変化率(2009年4-6月、前年同期比)

意外にも(!?)この雑誌不況の中、両紙とも堅調な伸びを見せている。特に「いぬのきもち」は2007年度データと比べてもプラスの印刷数を計上しており、順調な伸びであることが分かる。また、「犬猫バトル」は(猫派の当方としては残念ながら)犬派に軍配が上がったようだ。



以上ざっとではあるが、定点観測の対象外となっている各種雑誌について、前年同期比の印刷実績の推移をグラフにしてみた。「犬猫雑誌」のような例外を除けば、ほとんどが前年同期で1割前後の売れ行き減を見せており、また休刊紙も少なくない。

光明イメージ意外なのはニーズが高いはず(【教育費 生活苦でも 減らしません 苦しい時こそ 子への期待を】などにもあるように子供にかける費用は削られない傾向がある)にも関わらず、育児系雑誌が大きく落ち込んでいること。育児を本で学ぶ人が減っているのか、あるいはインターネットにスライドしているのかは分からないが、注目すべき傾向といえる。

今回取り上げた雑誌については、また一年後(!?)に前年同期比の形で各種データをグラフ化する予定。それまでには緑色・青色の棒グラフが多くなるよう、雑誌業界にも光明がさしてくれば良いのだが。

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