【更新】2009年7月度外食産業売上はマイナス1.8%・休日減と雨の多さが要因か、特に和風は客数減少

2009/08/26 07:39

日本フードサービス協会は2009年8月25日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2009年7月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でマイナス1.8%となり、2か月連続のマイナスとなった。雨天日数が前年同月比で東京・大阪共に2倍以上となるほどの悪天候ぶりや、休日が1日少なかったこと、さらに低価格メニュー競争による客単価の低下も要因であると協会側では分析している([発表リリース])。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が181、店舗数は28670店舗。やはり今月も前月同様、事業社数が少なからぬ減少を見せている。

全業態すべてを合わせた7月度売り上げ状況は、前年同月比で98.2%と前年同月を1.8%下回り、先月に続きマイナスを見せることになった。今年2月を底に3月(まだマイナスだが幅が小さい)・4月(プラスに転じる)・5月(プラスを維持)と確実に回復の動きを見せていた売上だが、先月同様日取りとお天道様にはかなわなかった。

業態別では相変わらずファストフードが「比較的」堅調。先月はマイナスを見せた洋風店もどうにか前年同月比でプラスに回復。引き続きのめん類の堅調さとあわせ、マイナスの値を先月よりは少ないものとした。ただし以前から指摘しているように、めん類の大きな売り上げののびは多分に店舗数の増加に支えられているところもあり、他種店舗の上下と同様に考えるのはややリスクがある。

ファミレス部門は、先月同様和風は相当落ち込んでいる。客単価はほぼ変わらないものの、客数が大きく減っているのが原因。中華は客単価・店舗数が減る中で客数を伸ばし、売上をトントン近くまで維持しており、頑張っているようすがうかがえる。

全店データ
全店データ

ファストフードは洋風が回復。
「めん類」の店舗出店は増加傾向継続。
「洋風」はキャンペーン効果一巡などで
ファミレスでは「中華」が店舗減の中で
奮闘し、業績も健闘中。
和風は客数減少に頭を痛めている。
先月は成長株のファストフード洋風部門が売上でマイナスを記録し、ちょっとした衝撃を与えたが、今月は天候不順や日取りなどのネガティブな条件の中でも前年同月比でプラスを維持することができ、大健闘といえる。同じ大健闘といえばめん類の方がはるかに上、なのだが、こちらは店舗数も1割強増えており、実質的な売上伸び率が3%であることを考えると同程度と見てよい。

ここしばらくの間「ファストフード・めん類」の店舗数が急激に伸び続け、それが売り上げを押し上げる傾向がある。めん類の需要が高まっているのは、単純に「景気後退期における低価格帯の外食へのニーズ」だけではなく、「脱サラ・定年退職を迎えた人たちによる開店ブーム」があるのかもしれない。

景気後退期に繁盛するといわれている(【不況下でも「強い」企業たち】【「借金してでも浪費」から「生活防衛」へ-リセッション入りするアメリカで変わる消費者行動】など)ファストフード系外食(廉価外食)は堅調な動きが続いている。しかし今後景気動向や、さらには新型インフルエンザの流行度合いによる外出頻度に変化が出てくれば、外食産業にも少なからぬ影響が及ぶものと思われる。これまで以上の注意深さで関連情報に向けてアンテナを張りめぐらした方がよさそうだ。

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