信号機の色はなぜ「赤黄青」なのだろう
2009/08/25 04:30


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まずは信号機の色が「赤・黄・青」の3色である理由。【警視庁の広報誌】にその由来がずばり書かれていた。それにいわく、160年ほど前のイギリスの鉄道会社の実験で「信号として見やすい色は白・赤・緑・青の順」ということが分かり、当初は「赤・白」の2色が使われていた。しかし電灯が普及するにつれて「白」が普通の街路灯と勘違いされやすくなったため、白から緑に変えられるようになったとのこと。だから仮に電灯が普及しなければ、信号機は「赤・黄・白」だったのかもしれない。
さらに「緑」と「青」についてだが、日本では当初法令上は「青」ではなく「緑」だった。しかし日本語の「青」の範囲は広く、「青菜」や「青物」など緑色のものを「青」と呼ぶ場合が多く、色の三原色「赤・黄・青」からも、緑色の信号も青信号と呼ばれるようになった。このような流れで「青色信号」という呼び名が一般的になってきたことから、1947年に法令でも「青信号」と呼ぶようになり、1948年以降に作られた信号機は呼び名どおり青色になったのだという。

最近では信号機もLED形式のものが増えてきた。明るい日差しの中でもしっかりと見える信号機の3色は、交通秩序を守る大切な「守り神」でもある。せっかく「交通信号の日」を迎えたことでもあるし、見かける機会があれば、もう一度あらためて信号機に感謝をしてみるのも悪くはあるまい。
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