信号機の色はなぜ「赤黄青」なのだろう

2009/08/25 04:30

信号機イメージ8月20日は「交通信号の日」だったという。その由来にいわく、東京銀座の尾張町交差点(銀座4丁目交差点)や京橋交差点など34か所に日本初(!?)の3色交通信号機が設置されたからなのだそうな。それではなぜ信号機の色は「赤黄青」なのだろうか。別に紫でも黄土色でもいいじゃないか(実際、黄土色の信号灯など見たくはないが)、ということでせっかくだから調べてみることにした。

スポンサードリンク


まずは信号機の色が「赤・黄・青」の3色である理由。【警視庁の広報誌】にその由来がずばり書かれていた。それにいわく、160年ほど前のイギリスの鉄道会社の実験で「信号として見やすい色は白・赤・緑・青の順」ということが分かり、当初は「赤・白」の2色が使われていた。しかし電灯が普及するにつれて「白」が普通の街路灯と勘違いされやすくなったため、白から緑に変えられるようになったとのこと。だから仮に電灯が普及しなければ、信号機は「赤・黄・白」だったのかもしれない。

さらに「緑」と「青」についてだが、日本では当初法令上は「青」ではなく「緑」だった。しかし日本語の「青」の範囲は広く、「青菜」や「青物」など緑色のものを「青」と呼ぶ場合が多く、色の三原色「赤・黄・青」からも、緑色の信号も青信号と呼ばれるようになった。このような流れで「青色信号」という呼び名が一般的になってきたことから、1947年に法令でも「青信号」と呼ぶようになり、1948年以降に作られた信号機は呼び名どおり青色になったのだという。

信号機イメージちなみに冒頭で「8月20日は『交通信号の日』」とし、その由来を「初めて日本に3色交通信号機が設置されたから云々」と記したが、そちらの元資料では「1931年」とある。ところが今件の警視庁広報誌では「日本初の3色電気式信号機は1930年3月に東京・日比谷交差点に設置された」とある(アメリカからの輸入品)。その後同年12月に国産としては初の自動交通信号機が京都駅など計3か所に設置されたとのこと。どちらが正しいのか迷ってしまうが、公式データとしてある以上、警視庁側の方が正しそうだ。「交通信号の日」を設定した人(団体)は、何か勘違いをしてしまったのかもしれない(あるいは信号の定義上、厳密には1930年・1931年のそれぞれの信号機に違いがあるのかも)。

最近では信号機もLED形式のものが増えてきた。明るい日差しの中でもしっかりと見える信号機の3色は、交通秩序を守る大切な「守り神」でもある。せっかく「交通信号の日」を迎えたことでもあるし、見かける機会があれば、もう一度あらためて信号機に感謝をしてみるのも悪くはあるまい。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー