【更新】2009年7月度コンビニ売上高は7.5%のマイナス・タスポ効果一巡と天候不順で大幅マイナス

2009/08/21 05:24

日本フランチャイズチェーン協会は2009年8月20日、2009年7月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると7月は梅雨前線の停滞などで日照時間が少なかったこと、タスポ制度導入から1年が経過して効果が一巡したこともあり、結果として売上高全体は大きく縮小。既存店ベースの売上高は前年同月比-7.5%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要は、今定期更新をしている記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は2か月連続のマイナス、全店は25か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-5.0%
・既存店ベース…-7.5%

●店舗数
・+2.2%

●来店客数:既存店は16か月ぶりのマイナス、全店は36か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-2.3%
・既存店ベース…-4.5%

●平均客単価:既存店は8か月連続マイナス、全店も8か月連続マイナス
・全店ベース……-2.8%(572.5円)
・既存店ベース…-3.1%(566.5円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-5.4%←弁当不調継続
・加工食品……-11.8%←アイスなどが不調
・非食品………+1.8%←タスポ効果終了
・サービス……+0.4%
・合計…………-5.0%

※既存店……1年以上営業中の店舗

7月は梅雨前線の停滞などで日照時間が少ないなど悪天候の日が多く、夏季に大きな売上を見せるアイスクリームやソフトドリンクなどの夏物商材が不調。さらにタスポの全国導入から一年が経過し、「前年同月比」における躍進効果も姿を消した。店舗数は増加しているがそれでも全体の売上をカバーすることはできず、全体的に大きくマイナスとなってしまう。

「タスポ特需」はおしまい。
来客数も減り
客単価の減少は続く。
なお弁当の不調はこの七か月ほど連続しての傾向。【ローソン、「驚きの商品開発プロジェクト」でお弁当ニーズの二極化に対応へ】でも触れているように[ローソン(2651)]ではお客のニーズに合わせる形で提供弁当の二極化を促進するなど、各コンビニで「劣等生モード」のお弁当への強力なテコ入れを継続中だが、劇的な効果を上げるまでには至らない。採算性の高いレジ横商品(中華まんやおでん、フライドチキン)は冬季に展開されるものが多いが、それらに対する意気込みが例年以上に見えるのは、気のせいだけではあるまい。

また、客単価が継続してマイナスを見せているのも見逃せない。お弁当問題をはじめとする「コンビニは定価販売=高いから敬遠」というイメージが消費者の頭に浸透しつつある可能性は否定できない。もしそれが事実だとすれば、元々他のサービスも含めて「便宜性」そのものを提供する(ために商品を定価販売してそのサービス創生分を転嫁させる)のがビジネスモデルのコンビニそのものを、否定する動きとなる。

タスポ効果切れは一過性のものだからさほど気にする必要はない。一方で定価販売への疑問符については、中長期的に考察し対策を打つ必要があるだろう。

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