【更新】パソコンもケータイも「迷惑メール受信」は4人に1人

2009/08/18 04:40

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迷惑メールイメージ先に総務省から2009年7月10日に発表された[情報通信白書]などを元に、【インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる】などをはじめ、日本や世界各国のIT事情の現状を色々とグラフ化しているわけだが、今回はパソコンや携帯電話に到来するイヤなメールの代表選手こと「迷惑メール」の現状について確認をしてみることにしよう。過去と比べればフィルタ機能も進歩しているものの、いたちごっこは続いているようだ。


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今データは「情報通信白書」上に記載されているが、直接は[通信利用動向調査(2009年発表分)]に記載されているもの。今調査は2008年末時点の状況について2009年1月に調査票を郵送送付して回答してもらい、同じく郵送送付によって回収され行われたもので、有効回答数は4515世帯分。同様の調査を2008年1月にも行っているが、こちらの有効回答数は3640世帯分。

まずは調査母体においてインターネットの利用経験があり、かつ迷惑メールを受信した経験がある人の割合を見てみることにする。パソコンが多少減少、携帯電話が多少上昇の傾向にあるが、大体パソコンも携帯電話も「4人に1人は迷惑メールを受けた」と認識していることになる。

「迷惑メール受信経験あり」の割合
「迷惑メール受信経験あり」の割合

それでは受信経験あり、と答えた人たちは具体的にどれほどの量を受けているのだろうか。自宅のパソコンと携帯電話それぞれについて尋ねたところ、パソコンでは「10通以上/日」が、携帯電話では「1週間に1通未満」がもっとも多い回答層となった。

自宅パソコンでの迷惑メール受信頻度(経験ありの人限定)
自宅パソコンでの迷惑メール受信頻度(経験ありの人限定)

携帯電話での迷惑メール受信頻度(経験ありの人限定)
携帯電話での迷惑メール受信頻度(経験ありの人限定)

かつてはパソコン経由の迷惑メールが山ほど到来し、社会問題にもなった携帯電話向け迷惑メールだが、各携帯電話会社が様々な対策を講じ(初期状態ではパソコン経由の怪しげなメールを受信できないようにする、業者と思われる送信元にはサービスを止めるなど)たことにより、数そのものはかなり減少傾向にあるようだ。とはいえ、受信経験者の50.8%・調査母体全体においては13.3%の人が「毎日1通以上は迷惑メールを受信している」という計算になる。

一方パソコン側でも、各プロバイダーやメールソフトのスパムフィルタ機能が拡充を続けている。しかしスパムメールの巧妙さや飽和攻撃的な数の増加ぶりには対応しきれていないようで、迷惑メールの受信数は携帯電話よりも多く、受信経験者の71.1%・調査母体全体では19.6%の人が「毎日1通以上は迷惑メールを受けている」計算になる。



ちなみに当方(不破)の場合は、パソコン向け迷惑メールは「1日に10通以上」、携帯は「1週間に1通未満」の項目に該当する。パソコン側のは言葉通り「手を変え品を変え」状態で、かつ同一発信元が同時期に多文面で送信してくるらしく、ほぼ同時刻に多種多様なメールが(しかも誘導先リンクはほぼ同じ)送られてくるパターンが多い。中には重要な内容に偽装したり、倫理上許されるべきではない表現方法を用いてくるものもある始末。

何か根本的に撃滅させる方法はないものだろうか。画期的な新方法を発想できる世紀の天才の登場を待ちたいところだ。


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