「七転八倒」と「七転び八起き」の「七」「八」って?

2009/08/17 07:56

七転八倒イメージ先に【「四苦八苦」の「苦」って何だろう】で慣用句の「四苦八苦」の「苦」が何かについてまとめてみた。要は仏教用語を元にしたものだったが、似たような言い回しで「七転八倒」と「七転び八起き」があるのが気になっていた。七回転ぶことには違いない一方で「前者は八回倒れ」「後者は八回起きる」と、倒れるか起きるかでまったく別物の内容・意味のように見えるのだが、実際のところはどうなのだろうか。良い機会なので調べてみることにした。

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まずは「七転八倒」。本当の表記「七顛八倒」(実は「顛」も代用漢字)で、「七回転げ回り、八回倒れる」ほど、ひどく苦しみ、転げまわること。特に数字の七回や八回は回数にこだわっているわけではなく、「たくさん」という程度の意味でしかない。元は「朱子語類大全」中の表記「只だ、商の季に当たり、七顛八倒し、上下崩頽す。(商王朝の末期、世の中は大いに乱れた)」というように、世の中の乱れるありさまを示していたが、それが転じてもがき苦しむことを意味するようになった。

七転び八起きイメージ一方で「七転び八起き」。「七転八起(しちてんはっき)」と書く場合もあるが、意味は「人生の浮き沈みの激しさ(転んだり立ち直ったり)」そのものや「失敗しても何度でも立ち直る有様」を示している。「七転八倒」が苦しみ倒れたままなのに対し、「七転び八起き」は何度倒れても立ち直る点が大きく違う。

語源についてはいくつか説があるようで、一つが「七転八倒」と同じく単に「七も八もたくさんを意味する」程度であるということ(世に生れ出る時に「立つ=起きる」から、倒れる数より起きる数の方が一回分多い、あるいは七回転んで八回目にようやく立ち上がった)、一つが「一転び二起き、三転び四起き、五転び六起き、七転び八起き」と続きの言い回しの中の一部分であるという説、そしてさらには聖書の言葉「正しき者は七回倒れても再び起き上がる(For a righteous man may fall seven times, and rise again)」(Proverbs24:16)(and rise againの部分はbut he gets up againのこともあり)に由来する、とする説もある。どれが真相かは分からない。まさに「神のみぞ知る」というところか。

ちなみに【こども電話相談室】では実際に相談者の子供が「七転び八起き」をやろうとしたが「七転び七起き」になった、という疑問を呈したエピソードが掲載されている。説明をしたあと「ホントにやったのは偉い」としたものの、すぐさま(別の先生が)「七転八倒の方はやらない方が良い」と突っ込むあたり、さすがである。確かにどちらかといえば「七転八倒」よりは「七転び八起き」的な人生を歩みたいものだ。

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