不満の多い携帯電話の検索結果、どんな点が不満なのか!?
2009/08/15 10:39


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今調査は2009年7月7日から9日にかけて、PCと携帯の両方の検索をよく利用する男女431人に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は431人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代:28.0%、20代:28.0%、30代:20.0%、40代:15.0%、50代:9.0%。
今やパソコン向けサイト・サービスだけでなく携帯電話向けにも広く普及している「検索」機能だが、その検索結果についての満足度を4つの選択肢から1つ選んでもらったところ、PCでは9割の人が満足しているのに対し、携帯では6割にとどまっていた。

パソコンや携帯での検索結果に満足しているか
資料本文でも指摘されているように「ふつう」の項目がないため多少ぶれが生じた可能性も否定できないが、パソコンの検索と比べて携帯の検索に不満を持つ人が多いことは確かなようだ。
それではどんな点に不満を持っているのだろうか。不満を持つ人にその具体的内容について、パソコンと携帯、同じ項目において複数回答で尋ねたところ、パソコンでは「余計なコンテンツが表示される」、携帯では「結果が見にくい」がトップについた。

どんな点が不満か(検索結果に不満を持つ人対象)
これらの値は絶対値ではなくて「割合」のため、携帯電話の検索結果に不満を持つ人の多くが、多数項目で強い不満を持っていることが推定される。それと共に、
「余計な情報、サイト(ノイズ情報)が邪魔」「検索結果が多い」「信頼できるサイトが見当たらない」「ワードと結果が一致しない」
→検索エンジンの精度への不満
●携帯
「結果表示まで時間がかかる」「結果が見にくい」「入力が面倒」→携帯電話そのものの限界への不満
「検索結果が少ない」→検索エンジンの精度(携帯サイトのインデックス数)への不満
「信頼できるサイトが見当たらない」「余計な情報、サイト(ノイズ情報)が邪魔」「ワードと結果が一致しない」
→検索エンジンの精度への不満
というように、PCの検索結果に対する不満が「検索エンジン(ロジック)」そのものへの不満に集中している(しかも少なめ)のに対し、携帯では対検索エンジンだけでなく、携帯電話そのものの仕様に対する不満も多くを占めているのが分かる。
もともと調査母体が「パソコンと携帯の検索両方を良く使う人」なので、パソコンと同じような感覚で携帯電話の検索機能を使ってしまうため、携帯電話の弱点により厳しい評価を与えている可能性はある。しかしその一方、携帯電話の機能・仕様そのものへの不満に等しい不満を検索結果にぶつけていることもわかる。
しかしだからといって「それはケータイだから仕方ないんです」と手を上げては進化はできない。携帯電話の弱点を把握した上で、単にパソコン版の検索機能をそのままベタ移植するのではなく、その弱点をできるだけ感じにくくするような仕組みが、携帯電話向けの検索機能に求められることだろう。
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