成人喫煙率、4人に1人を割り込む

2009/08/15 10:37

喫煙とグラフイメージ【JT(2914)】は2009年8月14日、2009年5月現在の「2009年における全国たばこ喫煙者率調査」結果を発表した。それによると成人男女におけるたばこを吸う人の割合、つまり喫煙者率は前年比で0.8ポイント低い24.9%となり、(調査方法の変更により直接の連続性はないものの)14年連続で過去最低になった【発表リリース】

スポンサードリンク


今調査は2009年5月に全国成人男性を対象として郵送依頼・回収方式で行われたもので、有効回答数は2万0807人分。男女比はほぼ1対1、年齢階層比は20代-50代までがそれぞれ16%前後、60歳以上が34.8%。

今回発表されたデータによると、成人喫煙率は24.9%。男性は38.9%・女性は11.9%。総務省統計局による人口数から計算した推定喫煙者数と共に、昨年と今年の喫煙者に関するデータをまとめると次のようになる。

喫煙率推移
喫煙率推移

喫煙者数推移
喫煙者数推移

なおJT側では「調査方法の変更により直接の連続性はない」としているが、その変化内容について確認してみると、2006年以降は調査母体数をほぼ倍増すると共に、回収方法を「訪問回収」から「郵送回収」に変更したものであり、調査結果の質の大勢には影響を与えないものと思われる(回収率の変化もほとんど見られない)。そこで一応「2006年以前・以後のデータに直接的な連続性はない」と前置きした上で、公開されている2001年以降のデータをグラフ化したのが次の図。

喫煙率推移(2006年以前・以後のデータに直接的な連続性はない)
喫煙率推移(2006年以前・以後のデータに直接的な連続性はない)

このグラフをみると、今世紀に入ってからは男女とも順調に(!?)喫煙率が減少しているようにみえることが分かる。【コンビニ以外の「タスポ導入」の影響をグラフ化してみる】にもあるように、販売本数そのものが減少している以上、当然の結果ともいえる。

長期データでみると……?
ところが、JTが厚生労働省などに提出している(JTの公式サイト上には公開していない)詳細データ、つまり年齢階層別の喫煙率データ推移によると、中長期・年齢階層別では少々異なる傾向を見せていることが分かる。詳細データは【こちらに】、昨年発表分データまでが反映されている。グラフは2005年分までのものだ。

JT発表(厚生労働省などに提示しているデータ)による、男女・年齢階層別の喫煙率データ(2005年発表分まで)
JT発表(厚生労働省などに提示しているデータ)による、男女・年齢階層別の喫煙率データ(2005年発表分まで)

機会を改めて2008年分までのもの(JTが厚生労働省に提示する年齢階層別のデータが反映されれば2009年分のものまで)を当方でグラフ化する予定だが、大まかに「男性は一様に喫煙率が低下、特に高齢層における低下率が著しい」「女性は高齢層が低下、中堅層以上はむしろ上昇か横ばいの傾向」がみられる。特に若年層の女性喫煙率がわずかながら上昇の兆しを見せているのは問題で、元資料でも「若い女性の喫煙率の増加は、青少年の喫煙と同様に、いま世界各地で大きな問題として取り上げられており、世界全体で取り組まなくてはなくてはならない問題」と表現されている。

喫煙は当事者はもちろん周囲の人、そして子供にも影響を及ぼしうる問題とされている。特に若年女性の喫煙率の推移について、注意深く見守る必要があるだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー