20・30代は5割強! 「キリギリスよりアリ」傾向強まる今の若者

2009/08/11 08:02

若者の貯蓄イメージ内閣府は2009年8月10日、国民生活に関する世論調査の結果を発表した。それによると今後の生活において、「貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたい」か、それとも「毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいか」の問いに対し、全体では「毎日の生活を充実させて楽しむ」割合が6割近くに達していることがわかった。一方年齢階層別では若年層の方が「将来への備え」を重視しており、その傾向は年々強まる動きをみせている(【発表リリース】)。

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今調査は2009年6月4日から21日までの間、層化2段無作為抽出法で抽出された全国の20歳以上の男女1万人に対し行われたもので、有効回答数は6252人。男女比は2945対3307。年齢階層は20代512人、30代917人、40代1030人、50代1199人、60代1402人、70歳以上1192人。

現在ではなく今後の生活において、「あり」か「キリギリス」か、具体的には「貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたい」か、それとも「毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいか」について尋ねたところ、全体では59.1%が「現状を楽しむ」と回答した。ただし年齢階層の人数を見れば分かるように、中堅-高齢者の方が数が多いため、「現状を楽しむ」層が多くなるのも道理といえる。

将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか
将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか

高齢者になれば相対的に自分の人生を終えるまでの時間が短くなるから、若年層より「毎日の生活充実を優先する」のは当然といえる。問題はむしろ若年層の「将来に備える」割合が多分に見えること。今調査結果では2002年以降の年齢階層別『「毎日の生活を充実させて楽しむ」マイナス「貯蓄や投資などの将来に備える」』の値、いわば「日々享楽度」が算出されているが、それを見ると30代は2003年あたり、20代・40代も2004年前後から、そして2007年以降は急激に「日々享楽度」が落ち込む、言い換えれば「将来への備え」を強めていることが分かる。

「日々享楽度」推移
「日々享楽度」推移

これは【サラリーマン 資産運用 約半数 目的「今」より「老後」の傾向】【「公的年金に期待しない」若年層は7割を超える】などで触れているように、将来への(特に金融面での)不安が増加していることから、それへの備えを強めた結果と思われる。結果として、ただでさえ可処分所得が少ない若年層の消費が、さらにか細くなる傾向を見せるのも当然といえる。むしろ消費云々は(若年層にしてみれば)「日々享楽度」指数の高い60代以上に向けてアピールしてほしい、ということになるのだろう。

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