「非常口」のサインを化粧品の広告にする方法

2009/08/14 12:10

「非常口」のサインを化粧品の広告にする方法イメージ先に【虫歯が心配な親も安心して子供に食べさせられるアイスクリーム】で該当広告の元ソースを探している際に、気になるビジュアルが目に留った。パッと見はよくある緑色の「非常口はこちら」のプレートなのだが、どうも様子がおかしい。良く見ると、インパクトのある化粧品広告で有名な【AXE】が過去に行った、いわゆるゲリラ広告なるものだったのだ。発想として「なるほどこれは!」という驚きと共に、クスクスと笑わせる要素を持つ楽しいものだったので、ここで紹介してみることにする(【元ソース:Ads of the World】)。

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AXEのゲリラ広告「AXEを使うとみんなにモテモテモード」
AXEのゲリラ広告「AXEを使うとみんなにモテモテモード」

一番上のプレートが、AXE側が用意したもの。4人の(恐らく)女性が歓喜しながら左側に向かって走っていく様子と、右下に企業名の「AXE」が描かれている。これを非常口を示す、「緑色の背景の中で人が非常口に向けて走っていく”非常口はこちら”」のプレートの右側に貼り付けることで、

・元:「非常口はこちら」
・貼り付け後:「AXEの化粧品を使うと女性に追いかけられるほどモテモテに」

とまったく別の意味を持つようなものになってしまう。AXEが用意したプレートを貼ることで、元のプレートの人が男性に見え、しかも「非常口に向けて避難する」様子が、「追いかけてくる女性から逃げるために非常口に逃げ込む」ように見えてしまう。

元々「ゲリラ広告」とは、日常生活の中に溶け込んだ「ごく当たり前の風景」に手を加え、あるいは活用し、驚きと共に注目を集める広告手法のことを意味する(同様の広告を意味するアンビエント広告と比べ、今回の広告のように、ややイタズラ色が強いが)。確かに「非常口」は普段から目にするものの、風景に溶け込んでしまい、注目を集めることはめったにない。しかし1枚プレートを追加することで「おや?」という違和感を持たせて目を留めさせ、しかも独自のメッセージを伝えることもできる。日本ではあまりない広告手法だが、「注目を向けさせる」という点では非常に効果的な手といえる。

なおAXEは(日本では)奇抜に見える広告手法に注力しているようで、冒頭でも触れたように数々の「面白い、つい目を留めてしまう」テレビCMも展開している。そして嬉しいことに、自社で【YouTube上にチャンネルを作り】、それらの広告をいつでもチェックできる場を提供している。


「チョコのように我慢しがたい、甘美な誘惑。」がキャッチコピーの「AXE DARKTEMPTATION」のCM。
「チョコのように我慢しがたい、甘美な誘惑。」がキャッチコピーの「AXE DARKTEMPTATION」のCM。

上に掲載した『AXE DARKTEMPTATION』のCMは、「チョコのように我慢しがたい、甘美な誘惑」がキャッチコピーなだけに(実際に甘い香りがするそうな)、化粧品を使った男性がチョコ人間になってしまい、その香りに周囲の女性が次々と魅了されてしまう様子を描いている。表現がオーバーな気がするが、面白い・インパクトのあるCMには違いない。

この類の広告やCMは発想力が第一のため、常に量産されるものではない。その分、素晴らしいものには、見た人を喜ばせる・感心させる魔力がある。どのみち広告・CMは必要なのだから、見ている人を楽しませ、ポジティブな面で喜ばせるものに出会いたいものだ。

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