やっぱり「ライバル」が見えるとやる気も違う! eラーニングのモチベーション向上のポイントは…

2009/08/13 12:05

ライバルイメージgooリサーチは2009年8月7日、個人的な学習(会社・団体・学校が提供している研修以外の自己学習)に関する慶応義塾大学SFC研究会との共同調査の結果を発表した。それによると、eラーニングにおいて他の受講者の関連情報を提供する場合、やる気が高まる要素としてもっとも効果が高いのは、「他の受講者のテスト結果の公開」であることがわかった。個人ベースの学習でも、ライバルの存在を確認させ、競争心をあおることがモチベーションの向上には欠かせないようだ(【発表リリース】)。

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今調査は2009年5月15日から18日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1050人。男女比は49.6対50.4で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上でほぼ均等割り当て。

【eラーニング、個人効果実感6割・企業や団体評価は8割】などで解説しているように、インターネットやパソコン、ゲーム機などをツールとして利用し、先生・講師側の指示(あるいは提示)に従い学習をすることを特に「eラーニング」と呼ぶ。現在では学校や会社単位での受講プログラムもあれば、個人単位で受けられるシステムも多数用意されている。【6割が「パソコン使って自宅で勉強したい」、理由は「自分のペースで勉強できそうだから」】などでも触れているが、最近では子供たちの間にもeラーニングに関する注目度は大きくなりつつある。一方、基本的に「個人で進めていく学習」のため、モチベーションの維持が大きな課題でもある。

それではeラーニングにおいて、他の受講者のどんな情報が提供されれば動機づけが高まる(モチベーションが向上する、やる気が出る)のか、複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答項目は「他の受講者のテスト結果」で4割を超えていた。

eラーニングにおいて学習の動機づけが高まる項目(他の受講者との関連情報において)(複数回答)
eラーニングにおいて学習の動機づけが高まる項目(他の受講者との関連情報において)(複数回答)

ややポイントは落ちるが、次点には「受講者のランキング」がついている。「他の受講者のテスト結果」とあわせ、自分自身がeラーニング上で「独りきりの勉強では無いこと」が再確認できると共に、常にデジタル情報を介して多数のライバルと共に学習している状況が認識できる、言い換えれば「競争心をあおられる」ことに、モチベーションを高める秘訣がありそうだ。

また、第三位の「サービス提供者との質疑応答」も、対象が「他の受講者」ではなく「サービス提供者(先生やシステム運営者)」であり、「ライバルとの戦い」とは無縁であるものの、「自分が独りきりでは無い」という点を確かめられる点では上位二項目と同様といえる。



eラーニングは「一人で出来ること」「自分のペースで勉強が可能なこと」「他人の目を気にしなくてもよいこと」など、「自分との戦い」に主軸を置いた学習方法といえる。一方で他の受講者の情報も気になり、特にテスト結果やランキング(自分の勉強上の立ち位置の確認)次第では大きくやる気を駆り立てる要因ともなりうることが分かる。

デジタルの
向こうに見える
ライバルに
やる気が高まり
勉強も進む
実際一部のeラーニングのシステムでは、自分と状況が似通った任意の受講者をライバル設定し、そのライバルとの成績の違いを逐次表示させることで、やる気をかき立てさせる仕組みを導入しているところもある。パソコンの向こうにいる競争相手のがんばりを見れば、自然にやる気もわいてくるというもの(要はオンラインで成績が登録できるゲームで、自分の順位を見るたびにモチベーションが高まるのと同じ仕組みだ)。

「独りきりの学習」のメリットと、「多人数が同じシステム上での勉強」のメリットをうまく使い分け、提供していくこと。それが、eラーニングをよりよい、そして効果的な勉強の仕組みとして発達させる鍵となるのだろう。

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