【更新】「なぜインターネットを利用しないのか?」その理由を探ってみる

2009/08/06 07:50

インターネット拒絶イメージ先日から何回かに分けて、2009年7月10日に総務省から発表された平成21年(2009年)版の情報通信白書([発表ページ])のデータを探っているわけだが、その過程で白書も参考資料として用いている、同年4月7日に発表された[通信利用動向調査]において、気になるデータが目にとまった。いわゆる「インターネットを利用しない世帯において、なぜ利用しないのか、その理由」である。今回はそれを探り、グラフ化してみることにする([直接の該当データ、PDF])。

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今調査は2009年1月に、年齢が20歳以上の世帯構成員がいる世帯を、住民基本台帳を元に地方及び都市規模を層化基準とした層化二段無作為抽出法で抽出し、郵送による調査票の送付・回収でデータを収集したもので、有効回答数は4515件。全体では2008年末時点でインターネットの利用率(世帯単位、以下同)は91.1%、2007年末時点では91.3%となっている。逆に考えれば、2008年末時点で8.9%・2007年末では8.7%がインターネット非利用世帯という計算になる。

同調査では全世帯・インターネット利用世帯・非利用世帯毎に、「インターネットを利用していて感じる不満、利用しない理由」について尋ねているが、そのうち「インターネット非利用世帯」における回答を抽出して再構成したのが次のグラフ。

インターネットを利用しない理由(インターネット非利用世帯、複数回答)
インターネットを利用しない理由(インターネット非利用世帯、複数回答)

トップの「利用する必要がない」、第三位の「パソコンなどの機器の操作が難しい」を除いた各項目は、1年の間に大きな減少傾向をみせている。今質問が複数回答式であることを考えると、他の項目が解決される方向にある(例えばインターネットそのものへの啓蒙が進んだことで、「インターネットについてよく知らない」人が減った)、あるいは「利用しない理由」が「利用する必要がない」と「パソコンなどの機器の操作が難しい」に集約されてきたのだろう。

なお、もっとも多い理由「利用する必要がない」について、具体的にどのような階層(年齢、性別など)が回答したのかは回答区分は別資料に収められている。それを見ると50代以降のインターネット非利用世帯においてはほぼ過半数で「必要がない」と回答している。

年齢階層別「インターネットを利用しない理由」で「利用する必要がない」と答えた人(インターネット非利用世帯において、各年齢階層構成人数に対する比率)
年齢階層別「インターネットを利用しない理由」で「利用する必要がない」と答えた人(インターネット非利用世帯において、各年齢階層構成人数に対する比率)

ライフスタイルにおいてインターネットの利用が組み込まれてなくとも何不自由なく過ごしてきた人たちにとっては、そういう考え方もありなのかもしれない。とはいえ、子供における「食わず嫌い」のような状態であることも否定できない。何らかの形で触れる機会があれば、「利用する必要がない……と思っていたけど、いろいろ面白いことが出来そうだネ」と考え直す高齢者も増えてくるのではないだろうか。

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