市場観指数はダイナミックな下落(2009年7月個人投資家動向)

2009/08/05 07:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は8月4日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2009年7月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月比でダイナミックな下落を見せ、直近の天井観をうかがわせるものとなった。

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今調査は1000件を対象に2009年7月23日から24日に行われたもので、男女比は74.6対25.4。年齢層は40歳代がもっとも多く29.7%、ついで50歳代が24.5%、30歳代が24.1%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く23.2%、200万円-500万円が22.0%、200万円未満が20.8%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く33.2%を占めている。次いで5年以上が22.1%、1年から2年未満が19.2%。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く48.0%と過半数を占めている。ついで配当や株主優待が29.8%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は20.2ポイント減少。3か月後の株価推移において「下落」の意見を持つ人の比率が上昇。
・取引動向については、直近では減少。ただし今後も減らしたいという意見も減りつつある。
・「海外政治経済動向」「海外証券市場」の項目において、株式市場に与える要因が大幅に改善。
・魅力的な業種は「医療、へルスケア」。「資源関係」が第二位。「建設、不動産」は相変わらず低水準。
・6月の株主総会で議決権行使率は48.6%。
という形に。7月は6月と比べて市場の足踏み、天井観が投資家の投資心理に浸透した雰囲気があり、それが各種数字に反映される結果となった。結局相場動向そのものは日経平均株価で1万円を超えたものの、その後は足踏みしている感が強い。また、ここ数年における不安要素もそのほとんどが解消されないままで、不透明感も否定できない。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。同銘柄の株価も持ち直しを見せたこともあり、ますます人気に拍車がかかっているようだ。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【東京電力(9501)】
3位……[任天堂(7974)]
4位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
5位……[武田薬品工業(4502)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]が再び定位置を連続キープし、他銘柄と比べて圧倒的な得票を見せているあたり、自動車産業の見通しは(少なくとも投資家心理の上では)最悪期を脱したようにも見える。

7月においては、ようやく節目となる1万円を突破した日経平均株価だが、不安定要素はむしろその数を増加しつつあると表現しても良い。「株価は(半年先を見通す)先行指数」という言葉にもあるように、昨今の楽観論的な流れが先行きを考慮した上でのものなのか、単なるハッピートリガーならぬ「ハッピーインベスター」によるものなのか、今はまだ分らない。先月の言い回しの流用となってしまうが、「油断大敵な状態であることに違いは無く、今後も難しい、そして適切で敏速な投資判断が求められることだろう」。

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