「英語嫌い」ポイントやっぱり「グラマー」か、5人に4人は「文法ムズイよ」

2009/08/01 19:03

文法イメージ【ベネッセコーポレーション(9783)】は2009年7月29日、中学生を対象にした英語学習の実態と、英語・外国に対する意識調査の速報版を公開した。それによると、調査母体の中学2年生において、英語の勉強で感じる事のトップには「文法が難しい」がついた。全体の8割近くが文法(グラマー)の難しさを実感していることになる。他に「テストの点数が悪い」「文章を書くのが難しい」などが上位に来ており、全般的に筆記試験の点で難儀する中学生が多いようだ(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は市区町村の人口規模および人口密度を考慮した有意抽出方法によって選ばれた全国の中学2年生を対象に、2009年1月から2月にかけて、学校通しの質問紙による自記式調査によって行われたもので、有効回答数は2967人。男女比は53.1対46.6(他に無回答・不明が0.2)。

先に【「英語が苦手」な中学生は6割超、つまづきは中1後半までに 】などで触れているように、多くの中学生が英語学習でつまづきを感じ、苦手意識を持つようになっている。また、全体で6割近くは「苦手で嫌い」という意識を持っている。

英語の学習が「得意/苦手」「好き/嫌い」
英語の学習が「得意/苦手」「好き/嫌い」

それでは英語が嫌いになりそうなポイントについて、どれだけの学生が同意を示しているだろうか。いくつか項目を挙げて尋ねたところ、もっとも同意票が多かったのは「文法が難しい」で実に78.6%に達していた。

英語の学習に関わることについて、次のようなことはどれくらいあてはまりますか(「とても」「まあまあ」の合計)
英語の学習に関わることについて、次のようなことはどれくらいあてはまりますか(「とても」「まあまあ」の合計)

そもそも論として普段使っている日本語と、英語との間には文法構造上の大きな違いがある。さらに英語の文法上の解説・説明では「未来完了形」「現在完了進行形」などまるでクイズ番組の回答文に登場するような用語が飛び交うため、ここでつまづいてしまう場合が多い。

いくら単語を覚えて聞き取りができても、文法の理解が足りなければ文章を筆記できないので「英語の文を書くのが難しい」と感じるようになる。さらに設問に応じることも難儀するので「英語のテストで思うような点数がとれなく」なってしまう。上位三つの項目は、それぞれ別のようであるが、実は「一つに集約される」と考えても良い。いかに英語の「文章の構造、概念」を理解する・教える側にすれば理解させるかが、英語学習のかなめであるといえよう。



ちなみに元資料では、一つ目のグラフの”英語に関する思いを「得意/苦手」「好き/嫌い」のマトリクス系に区切った分類”それぞれにおける、二つ目の項目に対する回答率が掲載されているが、それによると「英語は苦手で嫌い」の分類に入る人の回答率が圧倒的に高い。

英語の勉強イメージたとえば「文法が難しい」の項目では、「得意/好き」な人は55.5%にとどまっているのに対し、「苦手/嫌い」な人は90.3%に達している。雰囲気的に英語への嫌悪感を薄れさせることで、英語の障壁となりうる各項目のハードルも少しは低くなるのかもしれない。「文法」は最大の難関だが、他の低いハードル、たとえば「外国、異文化への興味」などをクリアすれば、少しは文法など他の項目に対する姿勢や結果も違ったものになる、可能性は否定できまい。

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