【更新】2009年6月度外食産業売上はマイナス2.6%・休日減と天候が主な原因

2009/07/28 04:50

日本フードサービス協会は2009年7月27日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2009年6月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でマイナス2.6%となり、3か月ぶりにマイナスとなった。直近月で前年同月比プラスを続けていた売上高だったが、休日日数の少なさや雨天の多さなどが影響していると協会側では分析している([発表リリース])。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が186、店舗数は29719店舗。事業社数が急激な減少を見せている。なお原因は不明だが、非開示となった既存店(1年以上前から開店していた店舗)のみのデータは相変わらず非開示のまま。

全業態すべてを合わせた6月度売り上げ状況は、前年同月比で97.4%と前年同月を2.6%下回り、先月から転じてマイナスを見せることになった。今年2月を底に3月(まだマイナスだが幅が小さい)・4月(プラスに転じる)・5月(プラスを維持)と確実に回復の動きを見せていた売上だが、日取りとお天道様にはかなわなかった。

業態別では相変わらずファストフードが「比較的」まとも…ではあるのだが、従来けん引役だった洋風店が前年同月比でマイナスに落ち込んでしまう。これが原因で、めん類の堅調さをもってしてもファストフード全体の売上高全体では、わずかにマイナスを見せる結果となった。

ファミレス部門は、和風はかなりダメダメな一方、中華は客単価・店舗数が減る中で客数を伸ばし、売上をトントンまで維持するという健闘ぶり。洋風は客単価が下がっているせいで(客数が増えても)売上も落ちており、それぞれの分野別の問題を抱えていることが分かる。

全店データ
全店データ

ファストフードはヨコヨコ。
「めん類」の店舗出店の増加傾向継続。
「洋風」はキャンペーン効果一巡などで
売上の前年同月比がマイナスに転じる。
ファミレスでは「中華」が店舗減の中で
奮闘し、業績も健闘中。
特にファストフードの洋風部門が売上でマイナスを記録したのは、冒頭や【41か月ぶりに全店売上高マイナス! マクドナルドの2009年6月売上は前年同月比でマイナス2.9%】でも説明した「日取りの問題(前年同月と比べると休日が1日少ない)」「天候の問題(東京では雨天が2日も多かった)」以外に、消費者の節約志向の高まり、さらには昨年の相次ぐキャンペーンの反動によるものと思われる。

資源高騰による物価上昇はひとまずピークを過ぎ、景気の最悪期は脱したのではないかという心境が消費者にも浸透しつつある。一方で、なかなか値が下がらない消費財による家計への圧迫や可処分所得の低迷、さらには国内外の政情・経済不安、そしてそれをあおり立てる報道などで消費マインドは低いままでとどまっている。「外食をするにしても低価格帯を」という消費性向に変わりはなく、ファストフードの「めん類」の店舗数が増加傾向を続けているのも、ニーズに応えてのものだろう。

景気後退期に繁盛するといわれている(【不況下でも「強い」企業たち】【「借金してでも浪費」から「生活防衛」へ-リセッション入りするアメリカで変わる消費者行動】など)ファストフード系外食(廉価外食)のうち、今月は洋風項目の売り上げがマイナスに転じてしまった。これが日取りや天候により一過性のものとなるのか、それとも継続したものとなるのかは、現時点では判断が難しい。消費者の消費動向を占う一つの参考値にもなるだけに、注意深く見守りたいところだ。

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