【更新】60代が区分線!? 年齢階層別インターネット利用率をグラフ化してみる

2009/07/27 04:30

インターネットイメージ総務省は2009年7月10日、平成21年(2009年)版の情報通信白書を発表した([発表ページ])。日本におけるインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果を反映した白書で、先の同年4月7日に発表されている[通信利用動向調査]のデータなどを大いに盛り込んだ、同省の情報通信統計の集大成的レポートといえる。今回は「年齢階層別のインターネット利用率」についてグラフ化を試みることにする。インターネットの利用については何かと「世代間格差」が語られているが、それを裏付けるデータとして注目したいところだ。

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今調査は2009年1月に、層化二段抽出方式による無作為抽出で選ばれた、20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員6256世帯に対して行われたもの。有効回答数は4515世帯・1万3680人(企業に対して行われたものは常用雇用者規模100人以上2870企業/有効回答数2012企業)。調査方法は郵送による調査票の配布および回収なので、各媒体の保有率は調査結果に影響を与えていない。

最新版「通信利用動向調査」によると、2008年12月末時点のインターネットの普及率は75.3%・利用者人口は9091万人に達している。なおこの調査結果における「インターネット利用」とは、6歳以上で、過去1年間にパソコン・携帯電話・PHS・ゲーム機などあらゆる端末でインターネットにアクセスした経験があるか否かのみで判断している。アクセス対象の機器を自分が保有しているか否か、利用目的が私的・仕事上・学校の学習用であるかなどは一切問われていない。要は「インターネットカフェで、備え付けの端末でネットサーフィンをした」「DSでインターネットブラウザを使ってアクセスした」でも「利用者」に該当するわけだ。ところが年齢階層別にみると、幼年層の6-12歳はともかくとして、13歳以降40歳代までは9割以上の利用率を占めていることが分かる。

年齢階層別インターネット普及率
年齢階層別インターネット普及率

この利用率も50歳を超えると段階的に小さくなり、65歳以降は加速度的に下落していくのが分かる。高齢者ほどインターネットの利用率が低くなることは【「新聞って信頼できるよね」「正確だよね」はそれぞれ6割、ただし若者と高齢者の間には大きなギャップも】【ついに「テレビよりインターネット」の世代登場・年齢差がきわだつメディアへの接触時間】など多数の調査機関の調査結果でも明らかにされている通り。その理由については視聴覚の問題(パソコンやケータイは小さい文字が多い)や、新たに覚えねばならないことが多いなどいくつか挙げられるが、後者記事でも推定しているように、「人生全体における、インターネットなどの新メディアとの接触時間の割合が少ない」のが大きな理由として考えられる。

新世代メディアの展開を10年と仮定した時の、各年齢における「自分の人生全体における新世代メディアとの接触年数」(概念図)(再録)
新世代メディアの展開を10年と仮定した時の、各年齢における「自分の人生全体における新世代メディアとの接触年数」(概念図)(再録)

何しろインターネットが普及してからまだ10年前後しか経過していない。年を召しておられる方にとっては、ほんの一部の時間にしか過ぎず、考え方の切り替えがうまくいかない場合も多いのだろう。こればかりは時間というものが相手であるため、対処は難しい。もちろん高齢者の中にも、【超ゲーマーな69歳のおばあちゃん、孫のブログでワールドワイドなゲーマーに】などのように、柔軟な思考を持つ人は多数存在するのも事実。むしろそういう人たちこそ、すべての世代から愛され、尊敬される存在となるに違いない。

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