【更新】2009年6月度コンビニ売上高は2.3%のマイナス・タスポ効果一巡で「前年比上乗せ」とはお別れ

2009/07/22 07:18

日本フランチャイズチェーン協会は2009年7月21日、2009年6月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると6月は降水量も少なく、雨による来客減少も見られなかった。しかしタスポ制度導入から1年がほぼ経過し、前年同月のたばこまとめ買いの影響などもあり、その反動で非食品系の伸びが大きく縮まった。結果として既存店ベースの売上高は前年同月比-2.3%となった([発表リリース、PDF])。

スポンサードリンク


今調査の概要は、月次展開一覧を収録している定期更新記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は14か月ぶりのマイナス、全店は24か月連続プラス
・全店ベース……+0.9%
・既存店ベース…-2.3%

●店舗数
・+2.0%

●来店客数:既存店は15か月連続プラス、全店は35か月連続プラス
・全店ベース……+4.9%
・既存店ベース…+2.6%

●平均客単価:既存店は7か月連続マイナス、全店も7か月連続マイナス
・全店ベース……-3.8%(562.8円)
・既存店ベース…-4.8%(556.9円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-0.8%←弁当不調継続
・加工食品……+0.6%
・非食品………+3.1%←タスポ効果終了、前年同月のまとめ買いの反動も
・サービス……+7.0%
・合計…………+0.9%

※既存店……1年以上営業中の店舗

6月は日照時間がやや少なめだったが高温の日が続き、また梅雨前線が例年と比べて南に位置することが多く、雨が少なかったためコンビニにとってはポジティブな天候だったといえる。一方、タスポの最終導入時期だった2008年7月から丸一年を迎えたこともあり、いわゆる「タスポ特需」による前年同月比の猛烈な売上増加効果がなくなり、「非食品」分野の伸びも縮小。店舗数・来店客数は増加を続けているが、既存店売上高は久々にマイナスを記録することになった。

「タスポ特需」は幕引き。
来客数は増えているが
客単価の減少に歯止めがかからない。
なお弁当の不調はこの六か月ほど連続しての傾向。【ローソン、「驚きの商品開発プロジェクト」でお弁当ニーズの二極化に対応へ 】でも触れているが、コンビニトップの【セブン&アイホールディングス(3382)】では本部とフランチャイズ店におけるお弁当の取り扱いについてルールの変更を模索したり(【加盟店様をバックアップする新たな支援策について(PDF)】)、[ローソン(2651)]ではお客のニーズに合わせる形で提供弁当の二極化を促進するなど、各コンビニで「劣等生モード」のお弁当への強力なテコ入れを進めている。タスポ効果の一巡で派手な売り上げの伸びが期待できなくなった以上、新たな販売品目の「大衆薬」が成長株となるまでは、お弁当の盛り返しが最優先課題となるのだろう。ただしそれでも、お客の節約志向・単価減少傾向(商品自身の単価が減少しているのも一因だが)を押しとどめることは難しいかもしれない。

もっとも、【「タスポ効果」が一目瞭然・コンビニエンスストアの商品構成別売上推移をグラフ化してみる】でも説明しているが、元々コンビニの売り上げ、特に非食品部門は「たばこ」の販売動向・体制の変化で大きく左右される面がある。今回発表月でタスポ特需が切れたとしても、それで何もかもオシマイという話では無いこともまた事実ではある。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー