高値が続くが買い込まれる金(Gold)……田中貴金属が投資用金地金などの取引量を発表

2009/07/17 04:55

金地金イメージ田中貴金属は2009年7月15日、同社における同年1月から6月までにおける投資用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量の数値(指数)などを発表した。それによると金価格は高値を維持する一方、ここ数年の高値と共に販売量が大幅に超過していた傾向に変化が見え、個人ベースでの金保全の動きが見られるようだ(【発表リリース】)。

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リリースによると2009年の前半6か月における金の平均価格は1グラムあたり2845円。これは2008年の年末3か月における平均価格2499円から、相当な回復ぶりともいえる。昨年秋の「リーマンズ・ショック」で資源価格の急落を受けて金価格も一時は下落を続けていた。しかしその後資源価格の回復や、諸外国の準備資産としての金の重要性の再認識、その他さまざまな思惑を受けて金価格は再び上昇を見せている。

田中貴金属における金(Gold)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)
田中貴金属における金(Gold)の販売・買取量指数の推移と金価格(指数は2001年の販売量を100とした時の値)

高値が続いているのに
金を手放す人は約半分に。

「持ち続けたい」人が
増えている。

「まだまだ上がる」?
「少なくとも目減りしない」?
グラフから各数値の推移を見ると、今世紀に入ってからは販売量 (個人が買う量)が買取量(個人が売る量)を上回っており、個人が安値買い・蓄財買いをしていたのが分かる。そして2005年から金価格が上昇すると共に、利益確定とばかりに買取量が増加。しかし2008年になると他の金融資産の不安定感も合わせ、金の資産価値が再認識され、販売量も再び増加。2009年前半においては、販売・買取量がほぼ同じレベルにまで落ち着いた。

特に買取量、つまり個人の手持ちの金の売る量が大きく減少したということは、「個人の手持ちの金の在庫が少なくなった」か、「さらに金が上がる・少なくとも目減りすることは無い」との認識から、個人が金を手放すことを控えるようになった状況を示唆している。前者ならともかく後者の場合、資産としての「金」に対する現状の認識が、去年までとは変わりつつあるのではないかと推定することもできよう。

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