ソフトの伸びでハードをカバー・2008年の家庭用ゲーム総出荷額は2兆9327億円

2009/07/15 06:58

ゲーム業界団体のコンピュータエンタテインメント協会(CESA)は2009年7月13日、『2009年CESAゲーム白書』の発刊を発表すると共に、その中で家庭用ゲームの総出荷額(ソフトとハードの合計額)が2008年においては2兆9327億円となったことを明らかにした。これは前年の2兆9364億円からほぼ横ばいの値に相当する。「昨年と比べれば」ハードウェアがやや縮小しているが、その分ソフトの売れ行きが補う形となっているが、2006年末が「新世代マシンラッシュ」だったことによる反動と、 ハードの浸透によりソフトの売上がかさ上げされたものと思われる(【発表リリース】)。

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同白書内では各種データが公開されているが、リリース上では国内外出荷額やソフト・ハード別の出荷額数など一部のみが公開されている。そこでさかのぼれる過去データをもとに、直近5年間の「ソフト・ハード別」「国内外別」家庭用ゲーム総出荷額をグラフ化してみることにする。

まずはソフト・ハード別出荷額。

「ソフト・ハード別」家庭用ゲーム総出荷額
「ソフト・ハード別」家庭用ゲーム総出荷額

冒頭でも触れたが、2007年は2006年の年末にWiiやプレイステーション3などの最新世代機種が次々と発売され、それらのハードの売れ行きが堅調に推移したこともあり、ハードが大きく売れ行きを伸ばすことになった。その反動もあり、2008年は2007年と比べるとハードの売上が落ちている。しかしその分、ハードの普及によるソフトの販売本数がかさ上げされ、全体としてはほぼ横ばいを維持する結果をもたらしている。なお「前年比マイナス」とはいえ、ハードの売上が相変わらず2006年までと比べて非常に大きな値を示しているのは、各最新世代機の価格が高めなこと、世界規模で見れば地域別に時間差で販売が開始されたことによるズレがもたらしたものと思われる。

続いて国内外別。こちらはソフト・ハード別よりも違いが顕著に映し出されている。

「国内外別」家庭用ゲーム総出荷額
「国内外別」家庭用ゲーム総出荷額

日本国内は伸びがゆるやかで、2005年、そして2008年はむしろ前年比でマイナスを示している。それに対し海外向けは2007年に大きく飛躍を見せ、2008年もほぼ同水準を維持している。日本発のゲーム関連企業の業績が、いかに海外の動向に影響されやすいかが改めて確認できよう。

ゲーム産業は周辺産業もあわせて「1兆円産業」と呼ばれる時期もあったが、国内の需要の伸びはゆっくりとしたペースで、2008年では前年比マイナス9.75%の減少・5342億円という値に落ち込んでしまっている。しかしそれに対し、海外向け出荷の割合はこの2年でいちじるしく増加し、今や2008年においては8割強を海外出荷分が占めている(出荷額ベース)。この数字を見る限り、ゲーム産業が海外に向けた産業として成長しつつあることがうかがえよう。

さらにいえば、景気後退真っ盛りの2008年においても、よくぞこの数字を維持できたかと思うと、感心せざるを得ない。果たして新世代ハードがある程度浸透した2009年はいかなる値を見せるのか、非常に気になるところだ。

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