2009年07月13日
テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(上)……テレビ・パソコン・ファックスなど
2009年07月13日06:05
先に【携帯電話の普及率推移をグラフ化してみる】で携帯電話の普及率について調べた際にあたったデータの一つに、【内閣府の消費動向調査】があった。こちらでは毎年一回、主要耐久消費財(テレビや自動車など、長期に渡って使用される商品。原則的に1年以上)の普及率も調査を行い、データとして残していた。各種物品がどれだけ国内に普及しているのか、色々な指針として役立つと思われるので、当サイトの記事内容に関連性があると思われるものについて、今回ピックアップした上でグラフ化してみることにした。まず上編とし、テレビやパソコンなど、デジタル色の強い耐久消費財について。念のため今件データの定義について捕捉。これらのデータは調査年度・3月末におけるもので、普及率計測の対象は「2人以上の世帯」。つまり一人暮らしは対象外となる。また、1世帯で複数代保有していても1台(「保有している」)としてカウントしてあるので、例えば「1世帯が100台、残りの99世帯が1台も持っていなかった。しかし合計100世帯で100台テレビが確認できた」場合、普及率は「100÷100=100%」ではなく、「(1+0×99)÷100=1%」で1%となる(極端な例だが)。
まず最初には「カラーテレビ」について。先の記事で「ほぼ100%」と書いているように、テレビの普及率は100%に近い。

カラーテレビの普及率
有意値の確認ができた1966年にはわずか0.3%だった普及率も急速に伸び、1972年には61.1%と半数を突破。1975年には90.3%と「10世帯のうち9世帯までがカラーテレビを保有」の状態となった。以降、98〜99%をキープしつつ現在に至る。
続いてカラーテレビをもう少し詳しく区分してみる。データ上には「ブラウン管カラーテレビ」と「薄型(液晶、プラズマなど)カラーテレビ」の2区分について、それぞれ普及率が載っている。2005年以降のデータしかないのでやや雑なグラフになるが、薄型テレビの急速な普及率の高まりが確認できるはずだ。

カラーテレビ普及率(ブラウン管・薄型(液晶・プラズマなど))
現在のところまだ「ブラウン管」と「薄型」の普及率は逆転していないが、地デジの切り替えと前後してクロスが起きるものと思われる。
次に「パソコン」の普及率。このデータはあくまでもパソコンそのものの普及率であり、インターネットに接続しているパソコンの普及率ではない。インターネットの普及率については【2007年末のインターネット普及率は69.0%・8811万人】などを参照のこと。

パソコン普及率
1990年後半から急速に普及しはじめたものの、2003年の63.3%あたりで頭打ち。その後再び上昇を見せるも、70%を超えたあたりで再び横ばいの傾向を見せている。携帯電話の普及率と比べると20ポイント近く低いのが印象的。
最後にファクシミリ。最近は電子メールの普及で以前ほどありがたみがなくなっている(そもそもFAX送信をパソコン経由で行うことも日常化している時代だ)ものの、いまだに有益で便利なツールには違いない。

ファクシミリ普及率
2006年に56.7%に達し「2世帯に1世帯はファックス持ち」を実現した後は、普及率はほぼ横ばい。個人ベースでファックスが必要な事例はさほどなく、電子メールがその立ち位置にとって代わったのかもしれない。
このように図にしてみると、カラーテレビの普及が他のデジタル系メディア(以前の記事の携帯電話ともあわせ)と比べていかに早かったかが改めて確認できる。また、そのカラーテレビですら、最近はブラウン管から薄型テレビへの世代交代が進行中なことも分かる。
かつての高度成長期時代には「カラーテレビ」「クーラー」「自動車」が三種の神器と呼ばれていた。そのうちカラーテレビはほぼ100%に達し、残りのクーラーや自動車も(下編で触れるが)8割を超える普及率に達している。一方で【麻生首相、新「三種の神器」を提唱】でも触れているように麻生太郎首相は「太陽電池・電気自動車・省エネ家電」を「新三種の神器」と提唱し、これらの耐久消費財の普及を促進する政策を打ち出している。この「新三種の神器」が既存の「三種の神器」ほどの普及率を見せるには、どれくらいの時間がかかるだろうか。
これらの書籍が参考になります
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