昼寝は14分・ぼーっとする時間は32分……高校生は何かとお疲れ

2009/07/12 09:12

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ぼーっとする高校生イメージ【ベネッセコーポレーション(9783)】は2009年7月10日、小学生から高校生の放課後の生活時間に関する調査結果の速報版を発表した。それによると、小中高校正の平日における「昼寝の時間」や「ぼーっとする時間」について、双方とも学校区分が上になるにつれて増えていく傾向があることが分かった。高校生では4人に1人が昼寝をし、平均時間は14分あまりにも達している。普段の睡眠不足を昼寝でカバーしたり、あるいはその疲れからぼーっとする時間が増えているようにも見える(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2008年11月10日から14日までの間、全国の小学5年生-高校2年生2万5716人に対して郵送法による自記式質問紙で行われたもので、有効回答数は8017人分。男女比は各学校階層共に数ポイントほど女子の方が高い。

先に【高校生、就寝時間はほぼゼロ時 睡眠時間は6時間半】でも触れたように、小中高校生の間では学校区分が上になる、つまり小学生より中学生、中学生より高校生の方が就寝時間が遅く、その分睡眠時間が少なくなる傾向がある。これは学校の授業が終わるのが遅くなるだけでなく、部活動や塾、宿題などすべきことが増えていることなどが原因。

「頭に入れなきゃならないことが増えているのに睡眠時間が減っている。高校生とか、疲れているんじゃないの? 睡眠不足にならない?」という不安が沸いてくるが、それを裏づけるのが今回スポットをあてたデータ。小中高校生に区分し、「平日における」昼寝・ぼーっとしている時間について尋ねた結果が次のグラフ。

昼寝の時間
昼寝の時間

ぼーっとする時間
ぼーっとする時間

昼寝の時間・ぼーっとする時間の平均値(分)
昼寝の時間・ぼーっとする時間の平均値(分)

・小学生より中高生の方が昼寝頻度が高い
・中学生では11.3%、高校生では12.4%が平日に1時間以上昼寝をする
・ぼーっとする時間は中高生になるほど増加する傾向
・高校生では5人に1人が毎日1時間以上ぼーっとしている

休日では無く、平日の値であることを考えると「高校生では12.4%が平日に1時間以上昼寝」などをはじめ、驚くべき値が色々と確認できる。この「昼寝」「ぼーっとする時間」が果たして「自宅などで『昼寝するぞ』と明確な意思と時間をとった上での値」なのか、「昼休みなどを使って少しでも」「登校や下校の電車・バスの中で」などいわゆる「スキマ時間」を用いたものなのかまでは不明だが、いずれにせよ小学生はもちろん、中学生・高校生になるほど、疲れが溜まり、昼寝やぼーっとする時間を費やしていることが分かる。



24時間フルタイムで緊張感を維持することは不可能。時間の合間をぬってぼーっとしたり、あるいは昼寝をすることで、心身を休めるのは、体そのものをいたわるために必要な行為に他ならない。とはいえ、特に高校生でこれだけ長い時間昼寝・ぼーっとしている時間が長いということは、第三者の目で見ている以上に彼ら・彼女らが疲れを実感しているものと思われる。

適度以上の疲れ・ストレスは体に過負荷を与えてしまう。周囲の人たちは彼ら・彼女らが「折れて」しまうことのないよう、注意深く見守る必要があるだろう。


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