世界一のお金持ち投資家バフェット氏との昼食会の権利、今年は1億6000万円で落札
2009/07/10 05:15


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ebayでの落札画面
バフェット氏といえば世界有数の資産家であり、著名な中長期投資家としても有名。そして他の資産家同様に、さまざまな慈善団体への寄付も行っている。今回の昼食会の競売もその一環で、2000年以降毎年行われており、収益はすべてサンフランシスコのテンダーロイン地区の貧困やホームレスを対象にした基金に寄付される。今回も慈善団体のグライド財団(The Glide Foundation)の発表で明らかになった。
オークションへの参加でも事前の審査をクリアする必要があるのと共に、最低落札価格は2万5000ドルからと、かなりの高額なオークション。最高で7人までが権利を得ることができる昼食会そのものは、ニューヨークタイムズ紙に「すべてのケンカを終わらせるほどうまいステーキハウス(the steakhouse to end all arguments)」と称されたSmith and Wollenskyにて行われ、予定時間は2時間。具体的な投資案件などの質問以外なら、何を聞いても良いという条件。
オークションの入札履歴を確認してみると最後の一日2009年6月26日に三人ほどの競売者の間で激しい攻防戦が繰り広げられ、価格が3倍近くに跳ね上がったのが分かる(【該当履歴ページ】)。景気と株価が後退しても、バフェット氏への人気は変わらないようだ。
さて、落札を果たしたのはカナダの投資運用会社の【サリダ・キャピタル(Salida Capital)】。運用総資産額は3億ドルほどで、2004年から運営を開始しており、2007年までは毎年数十パーセントのプラスをキープ。2008年こそマイナス66.50%と落ち込んだものの、トータルのリターンは150.06%。今年においては6月までは83.38%という好成績を納めている。
同ファンドのCEOであるCourtenay Wolfe嬢は今回の落札について「世界最高の投資家と昼食を共に出来る素晴らしいチャンスだったので落札した(the auction offered a unique opportunity to sit down with one of the world's greatest investors.)」とコメントしている。
元記事に履歴があるように、バフェット氏との昼食会の権利は年々急騰し、今年はやや下げたものの、2003年から比べて約8倍に跳ね上がっている(落札者、落札価格の順)。
2003年……David Einhorn、25万0100ドル
2004年……Jason Choo、20万2100ドル
2005年……Anonymous、35万1100ドル
2006年……Yong Ping Duan、62万0100ドル
2007年……Mohnish Pabrai, Harina Kapoor and Guy Spier、65万0100ドル
2008年……Zhao Danyang、211万0100ドル
2009年……Salida Capital、168万0300ドル
2004年……Jason Choo、20万2100ドル
2005年……Anonymous、35万1100ドル
2006年……Yong Ping Duan、62万0100ドル
2007年……Mohnish Pabrai, Harina Kapoor and Guy Spier、65万0100ドル
2008年……Zhao Danyang、211万0100ドル
2009年……Salida Capital、168万0300ドル
株価と経済が混迷を続ける中、バフェット氏にどのような質問が投げかけられ、どのような言葉が氏から語られるのか。非常に気になるところではある。
■関連記事:
【2億2000万円で落札! 世界一の金持ち投資家バフェット氏との昼食会の権利競売終了(2008年分)】
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