投資指数は25.2ポイント上昇(2009年6月個人投資家動向)

2009/07/04 09:03

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は7月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2009年6月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月比で大幅な上昇を見せ、2007年9月以来の高水準を記録した。一方、三か月後の日経平均株価の見通しでは「上昇する」の回答比率が8割を超えるなど、今後の展開においては先月発表分以上に楽観視する向きが強くなっているのが分かる。

スポンサードリンク


今調査は1000件を対象に2009年6月22日から23日に行われたもので、男女比は71.6対28.4。年齢層は40歳代がもっとも多く31.8%、ついで50歳代が22.3%、30歳代が24.9%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く25.1%、200万円-500万円が20.5%、500万-1000万円以下が19.8%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は2年から5年未満がもっとも多く33.4%を占めている。次いで5年以上が21.7%、1年から2年未満が16.8%。投資に対し重要視する点は、安定した利益成長がもっとも多く47.2%と過半数を占めている。ついで配当や株主優待が31.6%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は25.2ポイント上昇。3か月後の株価推移において2000円-3000円程度の上昇を見る意見が増加。
・取引動向については「積極派」「消極派」の二分化傾向。
・「国内景気・企業業績」「市場要因・心理的要因」の項目において、株式市場に与える要因が大幅に改善。
・魅力的な業種は「医療、へルスケア」。「電機・精密」が第二位。「自動車・自動車部品」は2008年3月以来DIがプラスに転じる。
・現在信用取引を行っている人は11.9%。損失はロスカットルールに従い、利益は状況次第で確定する人が多数。
という形に。6月は5月と比べて市場の安定感・先行き感に希望が持てる状況が展開されたこともあり、各種数字もそれを反映したものとなっている。今後の状況はまだ不安定要素が多いものの、昨年秋の「終末観」と比べれば投資家の心理状態はかなり改善されていると見て良い。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。第二位との回答数差は4倍近くに広がり、市場の安定と共に従来の「王者」が再びその力を発揮しつつあることが分かる。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【東京電力(9501)】
3位……[武田薬品工業(4502)]
4位……[ホンダ(7267)]
5位……[三菱商事(8058)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]が再び定位置を連続キープし、さらに[ホンダ(7267)]が第四位に収まっている様子を見ると、投資家の心理状態が安定方向に進んでいるように見受けられる。

6月においては、日経平均株価は1万円を巡る攻防戦が繰り広げられた。何度か達成したあといずれも再び下落を見せており「達成感」を充足してしまった感があり、さらに内部・外部要因的に今後も売られる材料はダース単位で待ち構えているものの、雰囲気的には最悪期を脱している。とはいえ油断大敵な状態であることに違いは無く、今後も難しい、そして適切で敏速な投資判断が求められることだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー