加速するコンビニ弁当離れと低価格化-月1以下の利用は約7割、500円未満が約8割

2009/06/28 09:47

コンビニ弁当イメージマイボイスコムが2009年6月22日に発表した「コンビニ弁当の利用に関する調査結果」によると、調査母体においては、コンビニ弁当を利用する頻度は年々減少傾向にあることが明らかになった。8年前には週一以上で利用する人が3割以上いたが、2009年6月時点では1割強に満たないという結果が出ている。また、「まったく利用しない」人も4割近くに達しており、コンビニ弁当離れが加速している様相が見て取れる(【発表リリース】)。

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今調査は2009年6月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万5023人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代36%、40代30%、50歳以上18%など。

24時間年中無休で開業しているコンビニエンスストア(コンビニ)において、お弁当をはじめとする日配食品は欠かせない商材の一つ。しかしその一方で、食の安全に対する懸念、そして昨今では【弁当持参と安値弁当の登場でますます微妙な「サラリーマンの小遣いと昼食代の微妙な関係」】【お弁当を500円で、安い惣菜をもっと幅広く! - 進む中食低価格競争】などでも解説しているように、可処分所得の減少や中食・持参弁当の普及でコンビニ弁当は苦戦を強いられている。

あくまでも調査母体においては、という前提だが、過去5回・8年の間に、コンビニ弁当の利用頻度はずいぶんと減少してしまっている。

コンビニ弁当の利用頻度
コンビニ弁当の利用頻度

調査期間が一定期間毎ではなく最初の3回は飛び飛びとなっているため、単純な時系列比較は難しいが、それを差し引いても年と共に利用頻度が減少している様子が分かる。特に「利用しない」「月に1回」をあわせた、事実上「ほとんど利用しない」層がこの8年間に2割ほども増加しているのには驚かざるを得ない。

それではコンビニ弁当の利用客は、どれくらいの価格の弁当を買っているのだろうか。上記リンク記事、そして【昼食代は1年間で20円高、現在590円。だけど……】にもあるように、昼食代は大体600円弱。しかし飲料代などを合わせると純粋な「コンビニ弁当代」は500円を割り込む計算となる。今回の調査結果ではそれを裏付ける結果が出ている。

コンビニ弁当の価格は?(コンビニ弁当利用者)
コンビニ弁当の価格は?(コンビニ弁当利用者)

ほんの数年前までは【最近メガな食品が流行るワケ】にもあるように、コンビニ弁当でも大容量で500円をはるかに超える価格帯の弁当が大いに盛り上がりを見せていた。しかし今や大容量・高価格の弁当はほとんど姿を消し、あったとしてもパスタ系の安い食材がメインで、販売価格を抑える仕様のものがほとんど。今データを見ても、500円未満の人が四分の三以上を占めるなど、「コンビニ弁当の価格低下・500円以下が基本」という状況が分かる(コンビニ弁当の価格調査はマイボイスコムでは今回がはじめてなので、過去データとの比較はできない)。

なお、各価格帯の中央値と対象回答率を乗算し、半ば無理やりに平均値を出したところ、その値は442.2円。コンビニ弁当利用者の弁当単価平均は約440円ということになる。サラダ、あるいは飲料を1品加えれば、ちょうど昼食代予算の600円程度になるため、つじつまは合う。



コンビニ弁当イメージコンビニ弁当を取り巻く環境は「可処分所得の低下」「食品の安全面」「中食の浸透によるコンビニ弁当離れ」以外に、フランチャイズ店と本部との関係においても変化しつつある。最近では【加盟店様をバックアップする新たな支援策について(PDF)】にもあるように【セブン&アイホールディングス(3382)】において、コンビニ弁当などの食品廃棄ロスの原価の一部(15%)を各フランチャイズ店ではなく本部が負担することが決まった。これは公正取引委員会が2009年6月22日に発令した排除措置命令([株式会社セブン-イレブン・ジャパンに対する排除措置命令について(PDF)])を受けてのもの。

この動きが他のコンビニにも広がる可能性もあることを考えると、今後コンビニ弁当の価格帯や品揃え、販売スタイルなどにおいて、さらなる動きがあるかもしれない。それに伴い、コンビニ弁当の利用者の割合や、利用単価にも影響があることは否定できまい。

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