【更新】子供の時に「見るな」といわれたテレビ番組、大人になってからどう思う?
2009/06/27 07:50


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今調査は2009年6月5日から6月10日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は597人。男女比は53.8対46.2で、年齢階層比は20代37.5%、30代29.1%、40代33.3%。
現在大人・保護者の立場にある調査母体に対し、「未成年の子供に悪影響を与えるテレビ番組があるか」という問いを投げたところ、8割以上の人が「ある」と答えている。この回答率は年が上がる毎に増え、20代では7割しかないのに対し、40代では9割近くに及んでいる。
それでは自分が子供だったころ、同じように「大人から(悪影響があるから)見ないように、といわれたテレビ番組があるか」について尋ねたところ、全体では4割近くが「ある」と答えている。1世代前となる今件でも、やはり年が上がるにつれて「テレビ視聴への規制率」が上昇する傾向を見せている。

あなたが子供の頃、大人から見ないようにいわれたテレビ番組はあるか
同一人物・同一世代ではないため単純比較は難しいが、一世代分の時間経過と共に「その当時の大人・保護者が『子供に悪影響がある』と感じるテレビ番組」の割合は増加の傾向を見せているようだ(一世代前は4割、現世代は8割)。
しかしそれが単純にテレビ番組の質の劣化、子供に与える影響の変化を意味しているわけではない。現在の大人が過去を振り返り、自分が子供の時に「見ないように」といわれたテレビ番組が、本当に悪影響を与えていたのかどうか、「大人の立場になった今現在」考えてみると、「やっぱり影響があった」「実は影響は無かった」が意見として真っ二つに分かれている。この回答結果は、「テレビ番組の内容と子供への悪影響の有無は、多分に大人・保護者の独自判断に寄るところが大きかったのでは無いか」「子供のテレビ番組視聴制限が正しかったのかどうかは分からない」という大人の考えを意味する。

今振り返り、見ないようにいわれた番組は子供に悪影響を与えていたと思うか(見ないようにいわれた番組がある人限定)
特に興味深いのは(回答母数が14と少ないのでぶれの懸念があるが)「未成年に悪影響の番組は無いと思う」と「今現在」考えている大人は、全員が「自分が子供の時に大人に『見ないように』と言われた番組に悪影響は無い」と判断していること。言い換えれば「自分が子供の時に保護者にされた番組視聴への規制は意味が無い。だから自分も現在の子供に対して悪影響を与えるテレビ番組は無いと考えている」ということになる。自分の経験と結論が、そのまま引き継がれているわけだ。

しかし同時に、大人・保護者自身の独自の考え(言い換えれば「偏見」)が多分に影響している可能性も否定できない。どの世代でも年齢が上がるにつれて「見せたくない番組が増える」のは、「自分の考えと合わない番組が増えたから」であり、それは「自分と子供たちとの年齢が離れ、好き嫌いの食い違いが大きくなったから」、そしてそれが「良し悪し」の判断基準に大きく作用しているかもしれないからだ。
「ジェネレーションギャップ」という一言で片付けるには、あまりにも雑多過ぎるのかもしれないが。
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