【更新】急落でマンション戸建がお買い得!? 戸建は全般、マンション若者

2009/06/26 05:17

マンションと若者イメージ東急住生活研究所は2009年6月24日、住宅購入意欲に関する調査結果を発表した。それによると昨今の不動産市場の低迷振りを受けて、一戸建ての購入意欲が全般的に高まっており、住宅の購入計画(住宅計画)を保有する人の割合が増加していることが明らかになった。一方でマンションについては若年層で増加の傾向があるものの、高齢者では逆に減少しており、年齢層毎の不動産に対するニーズの違いが見えてくる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2009年4月18日から20日の間、首都圏に住む25歳以上の男女1万7858人を対象にインターネット経由で行ったもの。男女比は非公開。年齢階層比は50-54歳が4714人、55-59歳が2774人、45-49歳が2526人など、5年区切りの年齢階層ではやや中堅-高齢者の割合が高い。

【「そろそろ底かな」マンション購入意識に変化が・でも条件には厳しい目】などでも触れているが、不動産市場に対する顧客予備群の見る目は徐々にだが変わりつつある。今調査でも「住宅の購入計画」(住宅計画)を持つ人に対して現在が「買い時か否か」(つまり、買い時の相場であることが住宅計画を立てる一因となったのか)について尋ねたところ、マンションについては7割、一戸建てについては8割近くの人が「買い時だと思う」と考えている。

買い時だと思う人の割合(住宅計画保有者)
買い時だと思う人の割合(住宅計画保有者)

この値は2008年に行った調査結果と比べて2倍近くの伸びであり、少なくともお客サイドの視点では市場環境が大きく改善されつつあることが分かる。

それでは実際に、どの年齢階層でマンションや一戸建ての購入を検討している(住宅計画を持つ)人が増えているのか。1年前の同様の調査との結果を比較したのが次の図。

マンション購入の住宅計画を持つ人の割合(年齢階層別)
マンション購入の住宅計画を持つ人の割合(年齢階層別)

一戸建て購入の住宅計画を持つ人の割合(年齢階層別)
一戸建て購入の住宅計画を持つ人の割合(年齢階層別)

一戸建てはどの年齢階層でも意欲が上昇しているが、とりわけ若年層・20-30代にその傾向が強い。ところがマンションになると事情がやや変わり、若年層における購入意欲は相変わらず高いもの、高齢者になると逆に減少しているのが確認できる。

マンションと一戸建てでこのような違い、特に年齢階層ごとの相違が見られる原因はリリースにはコメントされていない。理由は色々と考えられるが(例えば「せっかく値が下がっているのだからマンションよりは一戸建てを買おう」という思惑は、可処分所得の大きい高齢者の方が高い、など)、このような現象が起きていることは脳裏にとどめておいた方がよいだろう。

一戸建てとマンションにまつわる年齢階層別の相違といえば、今調査では「賃貸住宅を借りる」「リフォームする」項目も尋ねており、これらについても大きな差が生じている。

賃貸住宅を借りる
賃貸住宅を借りる意向(年齢階層別)

リフォームする
リフォームする意向(年齢階層別)

これらと先の結果を合わせると、昨今の不動産市場動向の変化に対する世代間ギャップについて次のような傾向が見えてくる。

・若年層……現在の住み家のリフォームを手がけたり賃貸住宅を借りるよりは、この下落相場に乗って、マンション・一戸建てを買おうとする意欲がおう盛。
・高齢層……現在の住み家のリフォームに意欲が高まる。また、マンションへの購入意欲も低下。

不動産市場に対するアプローチとして、若年層が積極姿勢を見せるのに対し、高齢者が守りの姿勢を強めているのが分かる。あるいは一因として、若年層が「これから不動産オーナーになるため、市場の低迷はむしろチャンス」と見ているのに対し、高齢者は「すでに不動産オーナーのため、市場の低迷は憂慮すべき事態。身を引き締めていかねば」と弱腰になっているからなのかもしれない。

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