【更新】2009年5月度コンビニ売上高は1.0%のプラス・タスポ効果の「前年比上乗せ」がそろそろ無くなる、か?

2009/06/24 07:36

日本フランチャイズチェーン協会は2009年6月22日、2009年5月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると5月は降水量も少なく、雨による来客減少も見られなかった。そして新型インフルエンザ感染予防のための各種備品の需要が急増し、売上を押し上げている。またタスポの先行導入地域における展開開始から1年が経過したが、たばこの対面販売は堅調さを維持し、売上高は既存店ベースで前年同月比+1.0%に達した([発表リリース、PDF])。

スポンサードリンク


今調査の概要は、月次展開一覧を収録している定期更新記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は13か月連続のプラス、全店は23か月連続プラス
・全店ベース……+3.2%
・既存店ベース…+1.0%

●店舗数
・+1.8%

●来店客数:既存店は14か月連続プラス、全店は34か月連続プラス
・全店ベース……+4.6%
・既存店ベース…+2.5%

●平均客単価:既存店は6か月連続マイナス、全店も6か月連続マイナス
・全店ベース……-1.4%(584.5円)
・既存店ベース…-1.5%(579.5円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-0.8%←弁当不調継続
・加工食品……+0.3%
・非食品………+10.2%←タスポ効果継続、だが勢いは落ちている
・サービス……+6.6%
・合計…………+3.1%

※既存店……1年以上営業中の店舗

5月は上旬が好天続き、中旬以降は周期的に変化したが低気圧の発生も少なく、降水量もあまり多くない天候が続いた。新型インフルエンザ問題に関連し、マスクをはじめとする健康衛生用品の需要が急増、タスポ特需による「たばこ」と共に「非食品」の売上をかさ上げしている。「たばこ」の売上そのものは堅調だが、「前年同月比」で見るとそろそろプラス効果が無くなる気配だ。

「タスポ特需」継続中。
しかし「前年同月比」でそろそろ
かさ上げは終了か。
新型インフルエンザ対策の
マスクなどがよく売れる。
なお弁当の不調はこの五か月ほど連続しての傾向。【ローソン100の「バリューライン惣菜」(ミニチキンカツ弁当などの弁当やカニクリームコロッケなどの惣菜) 】でも触れているが、コンビニチェーン店においても低価格のお弁当を展開し、可処分所得の減少に対応している。しかしながら客数は変わらなくとも商品が低価格化すれば、自然に客単価も減ってしまうものである。

「非食品」項目を押し上げているたばこの売上については、【コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる】で紹介したように「売上そのものは確実に伸びている」「しかしたばこの利益率は低いため『ついで買い』が強く求められる」など、コンビニ側でも諸手をあげて喜べるわけではない。自動販売機でのたばこの販売低迷に連動する形で自販機での「ドリンクついで買い」が無くなった分、コンビニでのついで買いが伸びていれば、利益率の低さもカバーできるのだが。

タスポについては先行導入地域の導入時期から一年が経過し、明らかに「非食品」部門での前年同月比の値が減少を見せた。売上「額」そのものは良い成績を収めているが、(タスポ特需が無かった)「前年同月と比べて」大きく成長を見せる傾向はそろそろ終えんを迎えそう。早ければ来月には無くなるであろう「前年同月比の特需」のあと、コンビニの売上全体の動向、そしてそれがどのように伝えられるのか、注目したいところだ。

また、【加盟店様をバックアップする新たな支援策について(PDF)】などにもあるように、ただでさえ不調なコンビニの弁当周りについて、新たな動きが見受けられる。仮に定価割れ・値引き販売が行われるようになれば、ロス率は減るものの、売上はさらに減少することも予想される。大衆薬の販売開始とあわせ、コンビニを取り巻くさまざまな動きに対して、売上の面からも注目していく必要があるだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー