新型インフルエンザ対策品にポジティブな動き…2009年5月度チェーンストア売上高、マイナス2.0%

2009/06/24 07:34

【日本チェーンストア協会】は2009年6月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2009年5月度における販売統計速報を発表した。それによると5月は4月に続き景気後退感の高まりなどで消費者の節約志向も強まる傾向にあり、新型インフルエンザ対策品にポジティブな動きはあったものの、総販売額は前年同月比で6か月連続して下回る-2.0%という結果となった。5月は食料品がどうにか前年同月比でほぼ同レベルの値を示しているが、住関品・衣料品の不調は相変わらずで、全体的な値を押し下げている(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の70社・8103店舗に対して行われている。店舗数は先月比で14店舗増、前年同月比で592店舗減。売り場面積は前年同月比102.3%と2.3%ほど増えている。今月も店舗数が先月と比べればやや増えてはいるが、前年同月比では相当数減少しており、企業数が先月と変わらないことをあわせて考えると、先月同様に各企業で大きく店舗の閉鎖や統廃合が起きている可能性が高い。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0876億5379万円
・食料品部門……構成比:63.1%(前年同月比99.9%、▲0.1%)
・衣料品部門……構成比:10.5%(前年同月比89.3%、▲10.7%)
・住関品部門……構成比:20.1%(前年同月比97.5%、▲2.5%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比98.9%、▲1.1%)
・その他…………構成比:6.0%(前年同月比97.4%、▲2.6%)

食料品も先月同様に
小さいもののマイナスを記録。
特に衣料の売上低迷は
大きなものがある。
5月は景気後退感による消費者の生活防衛への意気込みが高い状況に変わりはなく、新型インフルエンザの影響で備蓄用食品・マスクの需要増加というポジティブな要素はあったものの、全体的な流れは先月と同じ。先月から比べれば、ようやく食料品が上向きを見せたあたりが唯一の幸いか。

具体的品目としては食料品は相場が上昇したことで野菜類、そしてバナナなどはまだ売れている。備蓄品つながりで米や即席めん、缶詰などが大いに売れた。衣料品は販売促進効果が出てスーツやフォーマルが堅調だが、子供服などは不調。住関品はやはり新型インフルエンザ関連でマスクやハンドソープなどが大きく動いたものの、健康食品などは不調。【自転車の販売動向をグラフ化してみる】で解説したように、相変わらず自転車の売上は良い。

備蓄品の主役ということもあり、「食料品」はどうにか前年同月比でほぼトントンの値を見せることができた。しかし半年ほど前までの動き「食料品が唯一プラス」と比べれば問題視せざるを得ない。【百貨店やスーパーの分野別売上高推移をグラフ化してみる】で検証した中長期データを見れば分かるように、食料品は売上が低迷しはじめた1990年代以降でも「比較的」優等生の立場にあったが、昨今のスーパー・デパート離れの傾向はそれすらマイナスに至らしめているようだ。

店舗数・売り場面積の動向を見ると、不採算店舗の整理統合や大型化による機能集約という効率化が推し進められているようだ。しかしその効果は売上に反映されるようなレベルではない。もっと何か劇的な手立てがないと、根本的な解決は難しいといえよう。

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