景気が上向く前に手に入れておきたい10の商品

2009/06/24 04:35

安売りイメージ原因ははるか昔から仕込まれていたものの、金融市場や実体経済へ影響が表面化したのは2007年夏以降と確認されている、昨今の金融(工学)危機、そしてそれに端を発する景気後退。【「アメリカは2007年12月からリセッション入り」専門機関が正式発表】にもあるようにアメリカでは2007年12月から正式にリセッション入りが宣言され、かれこれ1年半を経過することになる。すでに経済は回復に向かいつつあるのか、現在は踊り場的なもので大規模な下落を再び見せるのか、意見は分かれるところ。しかし【MSNBC.com】ではFRBなどの「景気は2009年には回復基調を見せる」などのポジティブな意見を背景に、「景気が上向く(=値段も上がる)前に買いこんでおくべき10の商品」なるリストを掲載し、回復する経済への期待感をあおっている。いわく「景気は今後回復していく、でも消費者のマインドは冷え込んでいて、需給バランスが崩れている今がお買い得」なのだそうな。本当か否かはともかくとして、その「お買い得」品リストを見てみることにしよう。

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・住宅……底値をつけている「ように見える」。
・自動車……中古車両も含めて、現在供給過多状態。
お買い物イメージ・旅行……ホテルや旅行パックは投売り状態。
・おもちゃ……景気後退に伴いメーカーは安価な商品を展開中。
・高配当銘柄……インフレにも対抗しうる。
・ノートパソコン……ミニノートパソコンの展開で人気が落ち、価格も低下。
・ダイヤモンド……景気後退で需給関係はグダグダ。大安売り状態とのこと。
・女性衣料品……そこそこな価格のものに人気が集まり、高値のものは値引きが。
・テレビ……薄型テレビがお買い得価格に。
・家具……住宅流通の減少で家具の需要も低下。需給の関係から値引き合戦。

アメリカに限らず日本においても、これらの商品は確かに「以前と比べれば」非常にお買い得のように見える。例えば【進む二極化・境界線は「20万円・70平方メートル」-東京23区内の賃貸住宅家賃事情】の文末で少々触れているが、賃貸物件だけでなく売買物件においても、「以前と比べればお値打ちとなった、比較的安値の居住用住宅」の需要が急増している傾向が見られる。

もう景気の底はつけたの?イメージただし、元記事ではあくまでも「すでに昨今の景気後退では最悪期を脱しており、今年中に景気回復に向かう」「個人は貯蓄などでお金を溜め込んでおり、消費を極力抑えていて消費するキャッシュを手元に残している」というのが前提となっている。可処分所得を大量に抱え込んでいるか否かは怪しげなところがあるし(日本、特に若年層ならばさらに怪しい)、【アメリカの超住宅バブルとその後の暴落が分かるグラフ】にもあるように住宅価格の下落はまだしばらく続き、現時点が「最良の買い場」ではないという意見も多い。

個々の案件を見ても、「高配当銘柄」は確かに配当がそのままで株価が下がれば高利回りとなるし、インフレにも対抗しうる(インフレ率以上に配当・株価自身が上昇すれば良い)。しかし減配・破たんリスクもあれば、株価がさらに急落して目も当てられない状態になる可能性も否定できない。日本の場合は多くの企業においてアメリカほど減配へのわだかまりが大きくないので、スナック感覚で減配される可能性があり、「高配当だから」という理由だけで株式を購入するのはリスクが高すぎる。



「今は昔と比べてお値打ち・今後は景気回復に向かう」のならば絶好の買い場には違いない。しかし「今は昔と比べてお値打ち・今後も低迷、あるいはさらなる景気後退や価格低下もある」のなら、買い場はまだ先の話ということになる。今記事はあくまでも「こういった考え方もあるネ」という程度に留めておいた方がよい。

それでも「安い週末旅行の仕方」「数ドルで仕上げる夕食メニュー」などのように、消費抑制・節約ライフ的な話ばかりが掲載されるアメリカの庶民向け情報サイトで、このような話がちらほらと出てきたのは注目に値する。単に業者の買いあおりの可能性もあるが、消費者の景気に対する姿勢・風向きが少しずつではあるものの、変わってきつつあるのかもしれない。

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