【更新】ビジネス・マネー系雑誌の部数動向(番外編・発行証明付きと無しデータ、2008年版)

2009/06/20 10:09

【社団法人日本雑誌協会】が発表した、「印刷証明付き部数」(発行部数を確かなものであると証明する「印刷証明」付のもの)主要雑誌の印刷部数動向とは別に、[「マガジンデータ2009(2008年版)」発行]のデータをも使い、「印刷証明付」「出版社・編集部公称」のをあわせた雑誌の販売部数をグラフ化し、各ジャンルの雑誌のすう勢を見渡す企画最終回。やはり締めには当サイトのメインテーマとも密接につながりがあるビジネス・マネー系雑誌について、【ビジネス・マネー系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(2009年1月-3月データ)】と比較する形でグラフ化してみることにする。

スポンサードリンク


掲載されているデータはいずれも「1号あたりの平均印刷部数」。棒グラフの色が紫のものは印刷証明付きのもの。つまり「この部数を間違いなく刷りました」という証明がついたものであり、雑誌社側の公称(自称)部数ではなく、また「販売部数」でもない。一方、色が黄色のものは単なる「発行部数」。各雑誌社側の公称(自称)部数であって、その数が確かなものであるか否かを証明するものは無い。

「マガジンデータ2009(2008年版)」に掲載されていたビジネス・マネー系雑誌の発行部数データをグラフ化したのが次の図。比較対照用として、定期的に記事としてまとめている「印刷証明付き部数」の最新グラフを併記する。

2008年10-12月期と2009年1-3月期によるビジネス・金融・マネー誌の印刷実績(再録)
2008年10-12月期と2009年1-3月期によるビジネス・金融・マネー誌の印刷実績(再録)

2007年10月1日-2008年9月30日におけるビジネス・マネー系雑誌の印刷実績(印刷証明付き……紫色、と「公称」部数……黄色)
2007年10月1日-2008年9月30日におけるビジネス・マネー系雑誌の印刷実績(印刷証明付き……紫色、と「公称」部数……黄色)

元々「公称」を含めた、印刷数を公開しているビジネス・マネー系雑誌が少ない、さらに言えば一般書店などで比較的容易に入手が可能なビジネス・マネー系が日本には少ないこともあり、「公称」をあわせても雑誌数はさほど多くない。また、傾向としては経済全般を語る雑誌は比較的「印刷証明付き部数」を公開している場合が多いが、投資系雑誌は押しなべて「公称」部数の事例が多いことが分かる。数字に関しては、よりシビアに追求しなければならない投資系雑誌において、肝心の自誌に関するデータがあいまいなのはいかがなものだろうか。

これらの部数のうち、「公称」部数について本当の印刷実績にどこまで近いのかは、各雑誌社の関係者のみが知ることであり、読者には分からない。なぜ「公称」部数に留めるのかについては、手間がかかるなどの事務的な理由もあるのだろうが、それと共に「印刷証明付き部数」(≒事実に近い発行部数)を知られたくない、という事情も想定できる。

ビジネスイメージつまり個々の媒体資料に記載するときの体裁、さらには広告主と交渉する際の材料のためなど、である。最後の要件は主要新聞社が現在抱えている「とされる」押し紙問題に通じるものがあると共に、繰り返しになるが「数字が大切なジャンルの雑誌において、自らに関連する数字を”自称”で済ましている」という姿勢でもあり、疑問符を投げかけざるを得ない。もっとも、そのあたりは個々自覚しているだろうから、他ジャンルと比べれば「上乗せ」率もさほど大きくはないと思われるが。ともあれ、各雑誌の「勢力・影響力」の類はこれである程度つかめると思われる。

ちなみに以前【日経新聞社、「日経ヴェリタス」新発刊・日経金融新聞などを休刊へ】で紹介した「日経ヴェリタス」は今回のデータ一覧には納められていなかった。発売直後(日経ヴェリタスは2008年3月16日発売、今データは2008年9月30日までのもの)なのかもしれないが、発売直後の2008年3月末の部数は14万部強という記録が残っている。データが公開されれば、かなり上位のポジションにつくことが予想される。来年、あるいは四半期毎の印刷証明付き部数へのデータ提供を期待したいところだ。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー