【更新】少年・男性向あらためて分かる、週刊少年ジャンプの物凄さ…コミック誌部数動向(番外編・発行証明付きと無しデータ、2008年版)

2009/06/19 05:05

先に【ゲーム・エンタメ系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(番外編・発行証明付きと無しデータ)】で触れたように、「印刷証明付き部数」(発行部数を確かなものであると証明する「印刷証明」付のもの)だけでなく、各出版社・雑誌編集部による「公称」のも含めた発行部数データが[「マガジンデータ2009(2008年版)」発行]で公開された。今回は【少年・男性向けコミック誌の部数の変化をグラフ化してみる(2009年1月-3月データ)】と比較する形で、少年・男性向けコミック誌の掲載データをグラフ化してみることにする。

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掲載されているデータはいずれも「1号あたりの平均印刷部数」。棒グラフの色が紫のものは印刷証明付きのもの。つまり「この部数を間違いなく刷りました」という証明がついたものであり、雑誌社側の公称(自称)部数ではなく、また「販売部数」でもない。一方、色が黄色のものは単なる「発行部数」。各雑誌社側の公称(自称)部数であって、その数が確かなものであるか否かを証明するものは無い。

「マガジンデータ2009(2008年版)」に掲載されていた少年・男性向けコミック誌の発行部数データをグラフ化したのが次の図。普段は少年誌と男性誌を別々にしていたが、せっかくなので一つにまとめてみることにする。

少年・男性向けコミック誌発行部数(単位・万部)(印刷証明付部数と「公称」発行部数)
少年・男性向けコミック誌発行部数(単位・万部)(印刷証明付部数と「公称」発行部数)

先の「ゲーム・エンタメ系雑誌」と比べれば「公称」発行部数、言い換えれば印刷証明付き部数を公開していない雑誌の割合は少なめだが、リストアップされている雑誌のうち約4割が該当している。例えば講談社は「印刷証明付き部数」公開誌と「公称」発行部数のみを出している誌に分かれているなど、単に雑誌社だけでなく雑誌各誌毎の対応・事情があることが推定される。

ただし傾向としては、「青年週刊誌」「少年漫画誌」は「印刷証明付き部数」を公開する傾向、「マニア向け漫画誌」「成人・成年向け漫画誌」は「公称」発行部数のみの傾向がある。また、「公称」部数のみの雑誌の最高発行部数が50万部で頭打ちになっていること、逆に言えば50万部を超えた雑誌はすべて「印刷証明付き部数」を公開しているあたり、公開・非公開を分ける一つのカギがあるのかもしれない。

これらの部数が本当の印刷実績にどこまで近いのかは、(「ゲーム・エンタメ系雑誌」同様に)各雑誌社の関係者のみが知ること。手間がかかるなどの事務的な理由もあるのだろうが、それと共に「印刷証明付き部数」で事実に近い発行部数を知られたくない、という事情も想定できる。つまり媒体資料に記載するときの体裁の事情、さらには広告主と交渉する際の材料のために、などである。最後の要件はまさに主要新聞社が現在抱えている「とされる」押し紙問題に通じるものがある。

コンビニで漫画を読む人たちイメージともあれ、各雑誌の「勢力・影響力」の類はこれである程度つかめると思われる。一時期一世を風靡した四コマ漫画系の漫画誌が、思ったほど伸びていないのは個人的にも驚き。さらに「黄色」の部分は多少加算(減算していることはありえない)していると見て良いため、実際にはどれほど印刷され、世に出回っているのかまでは分からない。。実際どれくらい上乗せされているのかは、各誌が近所の本屋や駅の売店、コンビニに置かれているようす、そして新たに目に付くようになった・見かけなくなったなどの状況の変化を見れば、それなりに判断がつくはずである。

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