2009年06月15日
ファミ通最強伝説!?〜ゲーム・エンタメ系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(番外編・発行証明付きと無しデータ)
2009年06月15日12:00
当サイトでは定期的に【社団法人日本雑誌協会】が発表した、「印刷証明付き部数」(発行部数を確かなものであると証明する「印刷証明」付のもの)主要雑誌の印刷部数動向を追いかけている。この記事の中でも何度と無く「リストにない雑誌もたくさんあるのに」と愚痴をこぼしていたのだが、先日「印刷証明が無いので良ければ」とばかりに、【「マガジンデータ2009(2008年版)」発行】のページを教えてもらうことができた。こちらは2007年10月1日〜2008年9月30日の情報を集計したもので多少古めのデータとなっているが、印刷証明が無いものもあわせ、多くの雑誌の発行部数が網羅されていた。今回はそれらデータの中から、【ゲーム・エンタメ系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(2009年1月〜3月データ)】と比較する形で、ゲーム・エンタメ系雑誌の掲載データをグラフ化してみることにする。掲載されているデータはいずれも「1号あたりの平均印刷部数」。棒グラフの色が紫のものは印刷証明付きのもの。つまり「この部数を間違いなく刷りました」という証明がついたものであり、雑誌社側の公称(自称)部数ではなく、また「販売部数」でもない。一方、色が黄色のものは単なる「発行部数」。各雑誌社側の公称(自称)部数であって、その数が確かなものであるか否かを証明するものは無い。
「マガジンデータ2009(2008年版)」に掲載されていたゲーム・エンタメ系雑誌の発行部数データをグラフ化したのが次の図。比較対照用として、定期的に記事としてまとめている「印刷証明付き部数」の最新グラフを併記する。

2008年の10〜12月期と2009年1〜3月期におけるゲーム・エンタメ系雑誌の印刷実績(再録)

2007年10月1日〜2008年9月30日におけるゲーム・エンタメ系雑誌の印刷実績(印刷証明付き……紫色、と「公称」部数……黄色)
ぱっと見で、「公称」発行部数、言い換えれば印刷証明付部数を公開していない雑誌が多数に及んでいることが分かる。他にも、例えばエンターブレインの雑誌は一誌も「印刷証明付き部数」を出していないとか、角川書店は全誌出しているとか、アスキー・メディアワークスは一社内でも「印刷証明付き部数」公開誌と「公称」発行部数のみを出している雑誌に分かれているとか、雑誌社ごとの対応の違いも見えてくる。
これらの部数が本当の印刷実績にどこまで近いのかは、各雑誌社の関係者のみが知ること。手間がかかるなどの事務的な理由もあるのだろうが、それと共に「印刷証明付き部数」で事実に近い発行部数を知られたくない、という事情も想定できる。つまり「見得をはる」ためのものや、媒体資料に記載するときの体裁の事情、さらには広告主と交渉する際の材料のために、である。最後の要件はまさに主要新聞社が現在抱えている「とされる」押し紙問題に通じるものがある。ともあれ、各雑誌の「勢力・影響力」の類はこれである程度つかめると思われる。ただし「黄色」の部分は多少加算(減算していることはありえない)していると見て良いだろう。実際どれくらい加算されているのかは……各雑誌が近所の本屋や駅の売店、コンビニに置かれている状況を見れば、それなりに判断がつくはずである。
■関連記事:
【ゲーム・エンタメ系雑誌の部数変化をグラフ化してみる(2009年1月〜3月データ)】
これらの書籍が参考になります
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