ドラッグストアでもっとも欲しい機能、それはコンビニにはすでにあるもの

2009/06/14 08:36

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ATMイメージハー・ストーリィは2009年6月11日、ドラッグストアに関するアンケート調査結果を発表した。それによると、ドラッグストア利用者がドラッグストア自身に一番付加して欲しいサービスとは「ATMの設置」であることが分かった。その他にも「宅配便の受付」や「雑誌や書籍のコーナー」など、どちらかといえばコンビニに近い機能の提供が多くの人から求められている(【発表リリース】)。


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今調査は主婦を中心にしたコミュニティサイトにおいて2009年2月27日から行われたもので、有効回答数は1003人。男女比は19.9対80.1で、年齢階層比は20代203・30代266・40代279・50代177・60歳以上78。

ドラッグストアとは言葉通り、医薬品を中心に化粧品や食品など日用品全般をセルフサービスで購入できる小売店。中には薬剤師が配され、処方せんを受け付けて調剤をしてくれるところもある。コンビニと似た面もあるが、商品の値引きが行われる場合がほとんどなのが特徴。

そのドラッグストア利用者に対し、「ぜひ付加して欲しいサービスは何か」を3つまで複数回答可能とした上で尋ねたところ、もっとも多かったのは「ATMの設置」で32.7%に達していた。3人に1人は「ドラッグストアにATMがあるといいナ」と考えていることになる。

ドラッグストアにぜひ付加して欲しいサービスは何ですか?(3つまで複数選択可能)
ドラッグストアにぜひ付加して欲しいサービスは何ですか?(3つまで複数選択可能)

第二位の「血圧計などのヘルスチェックコーナー」はまさにドラッグストアらしいが、それ以外は上位に軒並み「コンビニにあるサービスをドラッグストアにも欲しい」と考えていることが分かる結果となっている。【「ドラッグストア」は「安い医薬品中心のコンビニ」!? 】でも触れているが、法律の改正や個々の業態の進化変ぼうを経て、ドラッグストアとコンビニと100均(100円)ショップの違い・境目は無くなりつつあるのがあらためて分かる。言い換えればお客側としてはコンビニだろうとドラッグストアだろうと別に構う事は無く、自分の求める便益が提供されるのならどこでもOKということ。

逆にいえば「血圧計等のヘルスチェックコーナー」や「会員限定の水の無料提供」「子供が遊べるキッズコーナー」「栄養士の食事健康相談」などがコンビニにあれば、さらに便益を提供できることになる……が、元々「小さな場所でさまざまなサービスを」がコンセプトである以上、コンビニにこれらの機能を求めるのは難しい。このあたりが、コンビニとドラッグストアの住み分けのポイントなのかもしれない。


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