時代を先行く「インターネット広告」ですら4%減の落ち込みを見せる広告業(経産省広告売上推移:2009年6月発表分)

2009/06/10 08:01

経済産業省は2009年6月9日、特定サービス産業動態統計調査において、4月分の速報データを発表した。それによると、2009年4月の主要メディアにおける広告費売上高は前年同月比でマイナス15.2%と大きな減少を見せていることが明らかになった。主要項目別では「雑誌」がもっとも大きく3割近くも減っており、「インターネット広告」ですら4%近く売上を減らしていた(【発表ページ】)。

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【4大既存メディア広告とインターネット広告の推移をグラフ化してみる】【「mixi自社広減少!?」をもう少し考えてみる】で触れたように、経済産業省では毎月主要業態の売上高の推移を公開している。そのうちメディアと深い関わりのある広告業の売上についてその推移を見ようというのが今記事の主旨。早速4月分のデータを棒グラフにしたのが次の図。

4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比(2009年4月)
4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比(2009年4月)

【電通の2009年5月の売上高をグラフ化してみる】でも触れているように、紙媒体、とりわけ雑誌の減少率の大きさが際立って見える。前年同月比で3割減というのは、尋常ならざる値としか表現のしようがない。また、インターネット広告ですらも4月においては多少ながらもマイナス値を示していたことが分かる。

次に、公開されているデータの推移をグラフ化する。インターネット広告のデータが掲載されたのは2007年1月からなので、それ以降の値について生成したのが次の図。

月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年4月まで)
月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移(2009年4月まで)

新聞・雑誌が(これでも)やや持ち直し、一方でテレビ・ラジオなどが前月よりも下げ幅が大きくなったこと、インターネット広告も前年同月比でマイナスの月が続いているが、下げ幅は最小限に留まっていること、そして広告費全体の減少は2008年頭から顕著なものとなり、同年冬あたりからは加速度的に落ちていることがつかみとれる。

広告の契約は単発・短期以外に年度・年毎に行われる場合が多く、その観点では年度替りの4月は多少なりとも(メディア・広告業界の景気が最悪期から脱していたとすれば)上昇することが期待されたが、結局去年と比べて主要メディアいずれも前年同月比でマイナス。メディアそのものの特性や現在おかれている立ち位置もさることながら、広告市場そのものの回復はまだまだ望めそうにもないようだ。

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