モバイルの時間が増えるその一方、テレビやゲーム・雑誌はマイナス

2009/06/06 10:43

携帯電話イメージネットエイジアは2009年6月5日、モバイルとパソコンのネット利用に関する調査結果の一部を発表した。それによると「調査母体においては」モバイル(携帯電話)やパソコンでネットをする時間が増える一方、テレビを見たり雑誌を読む時間、そしてテレビゲームをする時間が減少する傾向があることが明らかになった。意外にも「テレビゲームをする時間が減った」人の割合がもっとも大きく、全体では4割近く、「元々機会が無い」人をのぞいて計算すると過半数にも達していた(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2009年4月10日から14日までの間、携帯電話経由で10-30代の男女に対して行われたもので、有効回答数は1272人。男女別・年齢階層別の詳細階層は非公開。

この1年間で「モバイルでネットをする時間」「パソコンでネットをする時間」「テレビの視聴時間」「雑誌を読む時間」「テレビゲームをする時間」それぞれについて、費やす時間の増減を尋ねたところ、「増えた」がもっとも多かったのは「モバイルでネットをする時間」だった。携帯電話経由での調査なので、ある意味当然の結果といえる。

ここ1年間における主な娯楽に対する時間の増減
ここ1年間における主な娯楽に対する時間の増減

各メディア別の動向を見てみると、「モバイル」「パソコン」の両ネットをする時間は「増えた」人の方が多い。一方で「テレビ」「雑誌」「テレビゲーム」はいずれも「減った」人の方が多い結果が出ている。既存メディアの視聴・傾注時間の減少が続き、辛い状況にあることに「すべての娯楽の時間が、携帯電話に奪われている」という表現を用いて説明する人がいるが、(少なくとも携帯電話の比較的コアユーザーという調査母体においては)その言葉が間違いではないことが分かる。

テレビゲームの時間が急減したのは
単に時間を奪われるだけでなく
「ゲーム」という本質領域までも
ケータイにとって代わられつつあるから?
特に「テレビゲーム」は減った人の数が「増えた」人の3倍以上にも登っている。これはゲーム自身を敬遠する動き、というよりは、「携帯電話でネットをする方が楽しい」「携帯電話でも色々と面白いゲームがあるから、わざわざテレビゲームで遊ぶ必要などない」という人たちの動きととらえた方が道理にかなっている。テレビや雑誌は単純に「時間の奪い合い」で携帯電話やパソコンに負けつつあるが、テレビゲームの場合には自分自身の「十八番(おはこ)」たるゲームの分野でも利用者の興味関心を奪われつつある。実はテレビ・雑誌などの既存媒体以上に、テレビゲームは対携帯電話対策が求められているのかもしれない。

それぞれの項目について、「元々機会が無い」をカウントせず、「増えた=1、減った=-1、かわらない=0」として、加重平均値を算出してグラフ化したのが次の図。

ここ1年間における主な娯楽に対する時間の増減(増えた=1、減った=-1、変わらない=0とした時の加重平均値、元々機会が無いは除く)
ここ1年間における主な娯楽に対する時間の増減(増えた=1、減った=-1、変わらない=0とした時の加重平均値、元々機会が無いは除く)

今調査母体(携帯電話のコアユーザー)が3割以上も「テレビゲームは元々遊んでいない」と回答していることを別にしても、既存メディアやテレビゲームの時間が、パソコンやケータイ、特に携帯電話に奪われているのが良く分かる結果といえよう。



携帯電話利用イメージ今調査はあくまでも携帯電話によるアンケート結果ということもあり、比較的コアな携帯電話ユーザーによる動向でしかない。少なくとも(人口全体に対して少なからずの比率を占める)「携帯電話コアユーザー」は、このような生活様式の変化を見せているのは明らかではあるが、一方でこれをパソコン経由のインターネット調査、さらに調査表調査などにすれば、もう少し違った値が出てくるに違いない。

とはいえ、他の調査母体においても、娯楽やメディアに費やす時間に同様の変化が生じていることは容易に想像ができる。市場が少しずつ、そして確実に動きつつある状況においては、各メディアの周辺環境にも「動き」が見られるに違いない。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー