ケータイの通話やメール以外の使い道、男子はゲーム・女子はデジカメ
2009/06/05 04:40


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今調査は2008年9月から11月にかけて行われたもので、調査対象は小学4年生から高校2年生まで、有効回答数は計1万0267人。調査方法は学校を通しての質問紙による自記式調査。
携帯電話におけるメイン機能「通話」「電子メール」以外の主な機能を選択肢として用意し、それらの機能を使っているか否かについて尋ねたところ、すべての学校段階で「カメラで写真を撮る」がもっとも高い回答率を得られた。8割前後が「デジカメ機能で写真を撮る」と答えている。

携帯電話の利用機能(学校段階別)
「電子メール」以外の機能ではデジカメ機能がもっとも使われている様相は【アメリカの携帯電話における各機能の利用度】でも触れたようにアメリカの携帯電話事情と変わらない。いつでもどこでも持ち歩けて、手軽に撮影できる携帯電話のカメラ機能は、子どもにとっても「素敵な遊び道具、ツール」に違いない。また、それに近い使われ方をしているからか、「動画を撮る」も5割強に達している。
中高生になるとネットを介する
窓口としての使い道へ
さらにこのデータを各学校段階別に、男女別でグラフにしたのが次の図。



携帯電話の利用機能(学校段階・性別)
性別で見ると、
・写真、動画、音楽のダウンロードは女性の方が利用度が高い
・中学-高校生になると電子書籍も女性の方が利用度が高くなる
・男女差が大きいのは、男性はゲーム、女性は写真と電子書籍
などの特徴が見えてくる。写真は単に撮っておしまいではなく、いわゆるデコメ(デコレーションメール)として楽しむマルチメディア的な楽しみ方をするのだろう。また、電子書籍に対する女性のニーズの高さは【「電子書籍・コミックをダウンロードしたことがある」は4割強】や【女の子に流行る「ケータイで読書」】にもある通りで、コミックとも携帯上のウェブとも違う新たなメディアとして若年女性のハートをつかんでいる(【ケータイ+漫画=新しいニーズ!? 急増する電子書籍をひも解く】)。
上記グラフの項目にもあるように、現在の携帯電話には実に多種多様な機能が装備されている。それぞれは各機能を専門に有する機器と比べれば簡易版・機能省略版であることが多いが(例えば携帯電話のデジカメ機能は、専門のデジタルカメラと比べれば機能が簡略化されている場合が多々ある)、携帯電話内の他の機能との連動性もあわせ、非常に使いやすいツールに仕上がっている。
音楽CDの売上が落ち込む、デジタルカメラの売上が頭打ちになる、そして文庫の売上が今ひとつの状態になるなど、趣味趣向の分野で市場に変化が起きている。それらの変化の一因は、携帯電話の多機能化にあるのかもしれない。
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