【更新】できるなら 定年までは 働きたい 転職願望 大いに減少

2009/06/05 04:30

OLと退職イメージマクロミルは2009年5月26日、2009年春に新社会人になった男女を対象にした「新社会人の意識調査」の結果を発表した。それによると、調査母体において現在の勤め先にいつまで働きたいかという問いに対し、「定年まで」と回答した人は3割を超え、もっとも多い回答数を得ていたことが明らかになった。次点は「好条件の職場があれば転職したい」だが1割強でしかなく、また昨年の同様の調査と比べると6ポイントも低下していることが分かる。雇用情勢の不安定化により、安定志向が進んだものと思われる([発表リリース])。

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今調査は2009年5月12日・13日、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は516人。男女比は1対1で、年齢階層比は特に無く、1986年-1987年生まれの新社会人に限定されている。

現在勤務している企業に、いつまで働きたいと考えているか尋ねたところ、「定年まで」と回答した人は32.6%に達した。三人に一人は終身雇用制を望んでいることになる。

現在勤めている会社でいつまで働きたいか(単一回答)
現在勤めている会社でいつまで働きたいか(単一回答)

次いで多くの回答が寄せられたのは「好条件の職場があれば転職したい」で17.0%。男女別に見た場合、「子どもができるまで」「結婚するまで」において男性はゼロとなっており、「男性は家庭に支えるものができたら一層仕事に励まねば」という意思が高まる、言い換えれば「支えるもの(家族)が出来たらリスク(転職)は極小化しなければならない」という守りの意識が働くのが見て取れる。

また「子どもができるまで」「結婚するまで」という男女の差異がはっきり出る特殊項目のためか、「定年まで」という項目は、女性は男性の半分程度でしかない。初めから定年退職を望んでいないのか、それとも心の奥底ではずっと勤めたいと思うものの、現実的には難しいとあきらめているのか、そのどちらかはグラフからだけでは読み取れない。



選択肢の視点を変えて、「子どもができるまで」「結婚するまで」などある程度仕方なく勤務先を離れざるを得ない場合と、「仕事が一人前にできるようになるまで」「いずれは転職したい」など積極的に自分の意思で勤務先を離れたいの2パターンに分類される。昨年度のデータと比較すると、後者の「積極的離職派」は「好条件の職場-」が20.7%から14.0%、「いずれは転職したい」が14.3%から9.7%、「できるだけ早く転職したい」が7.8%から7.0%と、数の大小は違えども減少傾向にあることが分かる。

現在勤めている会社でいつまで働きたいか(2008/2009年)
現在勤めている会社でいつまで働きたいか(2008/2009年)
※「仕事が一人前にできるようになるまで」は2008年には選択肢には含まれていない

減少割合がダイナミックなものではないので「誤差に過ぎない」という考えもあるが、それよりはむしろ「雇用状況が不安定化したことにより、就職できたことだけでもありがたいと考え、転職など範ちゅうにない」と見た方が自然だろう。「定年まで勤めたい」が28.9%から32.6%と上昇していることも、その裏づけとなる。

就職に対する考え方は人それぞれで必ず「こうしなければならない」というものは無い。とはいえ、夕食をご飯にするかパンにするかの選択とはレベルが異なる。周囲環境や自分が支えているものを見すえ、慎重さをもって判断する必要があるだろう。

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