色えんぴつが作り出す幻想的な世界
2009/06/01 06:53


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Aurora
彼女の作品は、色えんぴつを短く切り分け、それぞれの先端を削り、色の「とげとげ」からなるパーツを生成し、それを大量に(穴を開けてビーズのように)結びつけることで作られる。まるでウニやハリネズミのような造形物は、何か特定の実在物を表現したものではなく、インスピレーションをそのまま具象化したアートワークなのだという。各作品の名前もAurora(オーロラ)やSeethe(沸騰)など、イメージ的な名前のものが多い。

Asteridae。ヒトデのような、とでも訳すのだろうか。
また、色えんぴつも一色ですべて同じわけではなく、良く見ると微妙に色を違えて配してあるのが分かる。芯や外壁の部分の色を少しずつ変えることで、作品そのもののグラデーションを演出しているわけだ。

Imp。直訳すると「小鬼」。

Seethe(沸騰)。イメージ的な形?

ただ、目を凝らしてみるとその色彩やトゲトゲのビジュアルは、海底に身を潜める幾多もの海洋生物……たとえばイソギンチャクやサンゴのような……を想像させる。思い返してみれば「彼ら」もパッと見では地球外生物のように見えないこともない。
Jennifer Maestre嬢の目には何が映り、頭には何がイメージされ、これらの作品を世に送り出したのだろうか。それを考えながら作品を観ると、また違ったものが見えてくるかもしれない。
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