【更新】有料の 動画サイトが 好かれない 理由は「割高」「無料で十分」

2009/05/29 04:30

動画視聴イメージC-NEWSは2009年5月25日、日経産業新聞と共同で実施した動画配信に関する調査結果の一部を発表した。それによると、有料動画サイトを利用しない人における「利用しない理由」でもっとも多い意見は「利用料金が高いので」だった。ほぼ同数で「無料動画サイトで十分」も挙げられており、有料動画サイトの成長が期待されているほどでは無いのは、料金を払うのに見合うだけのコンテンツが不足しているなどの理由があるものと推定される([発表リリース])。

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同調査は2009年5月15日・16日に行われ、有効回答数は1000人。男女比は1対1で、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50歳以上で均等割当。

インターネット回線の高速化とIT系情報端末の性能向上で、据え置き型・ノート型パソコンはもちろん、携帯電話ですら動画を気軽に閲覧できるようになった。テレビ代わりとして観る、資料映像として画像や文字と同じように閲覧するなど利用方法はさまざまだが、かつて「動いているのが分かればそれで十分」だった動画も、今や「テレビと同じような高画質で」というニーズが増え、また配信側の努力でそれ希望もかないつつある。

インターネットの動画を料金という視点で区分すると「有料」と「無料」の大きく二つに区分される。配信側としては「有料でお客を集めて配信する」という「ケーブルテレビのようなビジネスモデル」を望む場合が多いが、無料動画ばかりが率先してなかなかうまくいかないのが現状。

それでは実際に、調査母体において無料動画を利用しない人に対し、「どうして有料動画を使わないのか」と尋ねたところ、もっとも多かった答えは「料金が高いので」で7割近くを占めていた。

有料動画を利用しない理由
有料動画を利用しない理由

・有料動画が使われない理由
「割高料金」「無料動画で満足」
ほぼ同列に並んでいるのが「無料動画サイトで十分」で、こちらは63%。以下「申込み手続きが面倒」「レンタルビデオで間に合う」などが続くが2割以下の比較的少数意見で、「割高料金」「無料動画で満足」の2項目がもっとも大きな要素となる。

似たような調査は過去に【動画サイト利用、無料は「ネットで紹介されたら」有料は「自分で観たい」時に】でも紹介しているが、こちらでは「自分で観たい動画があった時に有料動画を利用する」という回答がもっとも多かった。これも「無料動画で満足」に通じるものだろう。

しかし各選択肢について、解釈をかえて考えてみると

・「料金割高」→「お金を払っても観たいと思わせる動画で無いから高いと思う」「絶対額そのものが高い」
・「無料動画で満足」→「有料動画で得られる満足度が、無料動画を(料金分だけ)超越するようなものだとは思えない」

と考えることもできる。言い換えれば「絶対額そのものが高い」は別として、その他の要素はすべて「配信動画が料金に見合うほどの質を持っていない」に行き着くことになる。

元々無料動画の急速な普及で、ネットユーザーの動画に対する目は肥えつつある。そのような環境下で、単に「版権買取に費用がかかったから」などの理由で有料化しても、「お金を払ってまで観たいとは思わない」と受け止められるのがオチ。映像をネット動画用に変換すること自体は簡単かもしれないが、彼ら・彼女らの目にかない、対価を支払わせるには、ビデオレンタルショップや映画以上にハードルが高くなる。

ネット上の動画事情は、他の媒体と似ているようでかなり違う。すでに多数の無料動画を駆逐し、各視聴者に「これはお金を払ってでも観たい!」と思わせるほどの魅力を持たせることが必要となる。その魅力は単独の動画で披露できればそれにこしたことはないが(例えば滅多にテレビに出演しない有名歌手の独占動画を配信すれば、ファンは飛びつくだろう)、それにこだわる必要はない。ネットの特性、例えばぼう大なライブラリ、テレビでは閲覧できないような仕組みの演出など、やり方はいくらでもある。

何しろブロードバンド環境下における本格的な動画配信はまだはじまったばかり。試行錯誤が繰り返されて当然。今後さまざまな方法論が実践され、より良いものが勝ち残っていくに違いない。

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