【更新】たばこを吸う人が「なんでここ禁煙なの?!」、吸わない人が「ここ禁煙じゃないの!?」思う場所の違い

2009/05/25 06:31

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飲食店でのたばこイメージリサーチ会社のアイブリッジは2009年5月12日、喫煙に関する調査結果を発表した。それによると、調査母体のうち喫煙者が、「禁煙・分煙が実施されている場所」でその対処がおかしいと思う場所のトップには「アパート・マンション」がついた。逆に、非喫煙者が「禁煙・分煙が実施されていない場所」で、その対処がおかしいという場所の最上位には「飲食店」がついている。全般的には非喫煙者の拒否反応の方が強く、各場所への禁煙・分煙を求める意見も大きなものとなっている([発表リリース])。


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今調査は2009年4月17日から20日までの間、JR首都圏駅を利用している東京都・神奈川県�埼玉県・千葉県・茨城県在住の人を対象に、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。喫煙者・禁煙者の比率は1対1、男女比・年齢階層比は非公開。

喫煙者と非喫煙者それぞれに、「禁煙・分煙化されているけど、それっておかしくない? 喫煙しても別にいいのでは?」「喫煙できるけど、やっぱり禁煙・分煙化されるべきだよね?」という場所、言い換えれば「喫煙に関する自分のポリシーに反していた場合、その対処に対して意義を唱えたくなる場所」を尋ねたところ、喫煙者では「アパート・マンション(が禁煙・分煙の場合、喫煙できてもいいのでは?)」と思う人がもっとも多かった。

JR駅構内以外で、禁煙・分煙になっている場所で「おかしい」と思う場所(喫煙者対象)
JR駅構内以外で、禁煙・分煙になっている場所で「おかしい」と思う場所(喫煙者対象)

JR駅構内以外で、禁煙・分煙になっていない場所で「おかしい」と思う場所(非喫煙者対象)
JR駅構内以外で、禁煙・分煙になっていない場所で「おかしい」と思う場所(非喫煙者対象)

喫煙者にとって「喫煙できるようにすべきだ」という場所には、パチンコ屋などの趣味娯楽施設や、アパート・マンションなど日常生活を営むエリアが多数含まれる。また、「無い」という選択肢が3割近くを占めるなど、「喫煙できてもいいんじゃないの?」という反発心はあまり強くない。

喫煙者の禁煙エリアへの反発より
非喫煙者の喫煙エリアへの反発が
はるかに強い
一方、非喫煙者が「禁煙・分煙すべきだ」と考える場所は、病院や路上など(あるいは飲食店も、かも)公共施設を例に挙げる人が多い。これは不特定多数の人が集まる場所であるのと共に、「公共施設なのだから禁煙・分煙を主張しても道理が通る」という正当さが多分にかかわっているものと思われる。また、「喫煙者による『喫煙してもよいのでは』というエリア」の回答と比べると、回答比率が極めて高く、2倍強もの差をつけている。「喫煙者による禁煙エリアへの反発」より「非喫煙者による喫煙エリアへの反発」の方が強いことが改めて確認できる。

非喫煙者の反発心が強いのは、非喫煙者にとっては「自分は吸いたくないし、吸うつもりもない。しかし周囲の人が喫煙していると、副流煙で害を受けるではないか」という、とばっちり的なイメージが強いためなのだろう。


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