【更新】たばこ増税、いくらになったら買うのを止める!?
2009/05/25 06:30


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今調査は2009年4月17日から20日までの間、JR首都圏駅を利用している東京都・神奈川県�埼玉県・千葉県・茨城県在住の人を対象に、インターネット経由で行われたもので、有効回答数は800人。喫煙者・禁煙者の比率は1対1、男女比・年齢階層比は非公開。
「たばこの増税と禁煙」については過去において何度と無く話題になったテーマで、当サイトでも【「たばこ増税」≒「喫煙率低下」、相関関係明らかに・米紙調査結果】や【喫煙者・非喫煙者間で大きく異なる「たばこ増税」への思い】、【「たばこ1箱1000円で9割が禁煙を”考える”、が……」京大大学院教授が学術論文発表】など、多数の記事を確認できる。
今調査では500円台と1000円台の増税が行われた場合、喫煙を止めると回答した人がもっとも多く、それぞれ24.8%・28.5%を占めた。増税後たばこがいくらになるか、というよりは現行のたばこ代300円前後にいくらプラスされるか、という点で区切りの良い値が選ばれているようだ。

現在吸っているたばこの価格が幾ら増税したらタバコを買うのをやめますか(単一回答)
元資料によると、金額の平均は927.6円。現行のタバコ代を考慮すると、1箱1200円強になるとさすがに禁煙を考えざるを得ない、ということになる。景気後退局面においても、「喫煙断念相場」にはさほど違いがないようだ。
またこのグラフによれば調査母体では、仮に150円の増税が行われた場合、買うのを止める人は少なくとも「0-99円以上」の1.0%と「100-199円以上」の5.0%が該当するため、あわせて6.0%となる(「以上」には対象層自身も含まれる)。そのように考えた上で、回答者の割合を積み上げていき、実際にどの位の人が止めることになるかを試算したのが次のグラフ。

現在吸っているタバコの価格が幾ら増税したらタバコを買うのをやめますか(実際にどの位の人が止めることになるか)
今設問では「買うのを止める」であり「買うのをひかえる」では無い。買い続ける人の中には「買う本数・頻度をひかえる(が買うこと自身は止めない)」という人も含まれており、例えば「1万円以上課税しても15%は吸い続けるから、税収上は最強では?」という考えは当てはまらない。
ともあれ、購入断念者の変移をみると、やはり+500円、+1000円が増加の大きな区切りとなるようだ。そして1000円を超えてしまうと変化はほとんど見られなくなる。景気後退の中でも喫煙者のたばこへの思い入れにかわりはないようだ。
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