【更新】2009年4月度コンビニ売上高は4.3%のプラス・タスポ効果は継続、客単価の下落が気になる

2009/05/21 06:27

日本フランチャイズチェーン協会は2009年5月20日、2009年4月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると4月は気温の変動が大きかったものの全体的には高めで推移、アイスクリームなどの販売を後押しした。客単価の下落は続いているがたばこの対面販売の堅調さも継続、来客数も増加の一途をたどり、売上高は既存店ベースで前年同月比+4.3%に達した([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要は、月次展開一覧を収録している定期更新記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は12か月連続のプラス、全店は22か月連続プラス
・全店ベース……+6.5%
・既存店ベース…+4.3%

●店舗数
・+1.7%

●来店客数:既存店は13か月連続プラス、全店は33か月連続プラス
・全店ベース……+8.7%
・既存店ベース…+6.4%

●平均客単価:既存店は5か月連続マイナス、全店も5か月連続マイナス
・全店ベース……-2.0%(574.5円)
・既存店ベース…-2.0%(572.5円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-0.9%←弁当不調継続
・加工食品……+0.3%
・非食品………+23.0%←タスポ効果継続
・サービス……+5.2%
・合計…………+6.5%

※既存店……1年以上営業中の店舗

4月ははじめのうちは気温が低かったものの、その後は高めに推移。さらに下旬には低温の日があるなど、変動が激しかった。しかし全般的には気温が高い日が続き、アイスクリームやソフトドリンクが良く売れた。「タスポ」効果は継続中で非食品部門を大きくかさ上げし続けている。

「タスポ特需」継続中。
高温でソフトドリンクや
アイスがよく売れた。
お弁当は今月も不調。
なお弁当の不調はこの四か月ほど連続しての傾向。【ローソン100の「バリューライン惣菜」(ミニチキンカツ弁当などの弁当やカニクリームコロッケなどの惣菜) 】でも触れているが、コンビニチェーン店においても低価格のお弁当を展開し、可処分所得の減少に対応している。しかし効果はあまりないようだ(もっとも、対応がうまくいき低価格のお弁当の数が出ても、単価は低いのだから売上が伸びるとは限らないのだが)。ファストフードの「ご一緒にポテトはいかがですか?」作戦のごとく、低価格弁当に何かつけあわせを提案して客単価を上げるという手もあるが、元々その類の商品は山ほど目に留まるコンビニなだけに、すでに「うまくいかない」ことを示している。

たばこの売上については、【コンビニでは1日何箱たばこが売れているのかを計算してみる】で紹介したように「売上そのものは確実に伸びている」「しかしたばこの利益率は低いため『ついで買い』が強く求められる」など、コンビニ側でも諸手をあげて喜べるわけではないことが分かる。売上が伸びても利益が横ばいなら、手間がかかる分だけ損ともいえる。

タスポ全国導入の昨年夏からまもなく1年が経過することになる。これにより「前年比」における「特需効果」が無くなる計算になる。たばこが属する「非食品」の項目は相変わらず前年同月比2割強プラスを維持しているが、これが夏以降どのように変わるのか。注意深いチェックが必要だ。

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