高校中退でニートになった人たち、「収入」「将来の希望」「生活リズム」に強い意欲

2009/05/19 05:10

孤独イメージ内閣府は2009年5月18日、高校中途退学者や中学校不登校者に対するアンケート結果の速報データを発表した。それによると、高校を中途退学していわゆる「ニート」となった者は、単なる中途退学者と比べて「収入」「将来の希望」「生活のリズム」などの点において強い意識を持っていることが明らかになった。「ニート」というと世間一般では無気力なイメージが強いが、少なくとも今回の調査母体においてはそれなりの目的意識を有していることが確認できる(【発表リリースページ】)。

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今調査は2009年2月から3月にかけて、2004年度中に高校を中途退学した1595人・2004年度中に中学3学年で不登校だった480人に対して郵送方式で行われたもので(つまり5年経過した時点で問い合わせている)、有効回答数はそれぞれ168・109人。リリース本文にもあるが、協力が得られた地域で実施していることや、設問事情から回答者数が少ないことから、統計的に有意性が認められるとは言い難い点に注意する必要がある。また、今回の回答者のうち、「仕事にも学校にも行っていない」「夫や妻、子どもと同居はしていない」条件を満たした人を「ニート」と定義している。

今調査において高校中途退学者に対し、これからの自分にとって大切なことを複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「自分で働いて収入を得ようとすること」だった。

自分にとって大切なこと(複数回答)
自分にとって大切なこと(複数回答)

雇用など社会一般の問題、周囲との調和など対人的な問題、そして自分自身のメンタル的な問題など、さまざまな点で今後変わっていかねばならないという意識が見て取れる。

孤独イメージ特に「ニート群」においては、「収入」「将来の希望」「生活のリズム」の点で改善意欲が強く、逆にいえば現在それらがうまく行っているとはいえないと自分で認識していることにもなる。一方で「孤独に耐えられること」「心の病を治すこと」など、精神面で現在辛い状況にあることの裏返し的な意見項目も高い値を示しており、少々気になる点ではある。

なお今調査結果は郵送方式で回答した人のみを対象としているため(強制回答ではない)、回答した時点ですでに「ある程度やる気を持っている人」が選定されてしまっている。内容が内容とはいえ、1595人に問い合わせて回答者が168人しかいなかったあたりを考慮すると、高校中途退学者全体、さらにはその中の「ニート群」は調査結果と比べて各項目の「やる気度」が少ない可能性は高い。

とはいえ、高校中退という状況にあった人、さらには現時点でそれを経て「ニート」の立場にいる人がどのような思いを持っているのか、ある程度はつかみとれることができるだろう。

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