景気後退による広告費減少の割合が尋常ならざるもの(経産省広告売上推移:2009年3月)

2009/05/18 06:53

先に【「mixi自社広減少!?」をもう少し考えてみる】で触れたように、経済産業省が発表している【特定サービス産業動態統計調査】では、数多くの業態について毎月売上の推移などを公開している。それぞれの業態のすう勢を知る上で、非常に役立つデータといえる。今回は、その中でも広告業の主な項目(4大既存メディアとインターネット広告)において今後定期的に動きを見ていくため、そのベースとなるグラフを作成することらにした。対象としたのは長期データ中「広告業」のファイル。そのうち、「伸び率データ」を参照した。

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元ファイルには1988年12月以降のデータが納められている。最初に月次ベースでその推移をグラフ化してみたが、あまりにも細かくなってわけが分からなくなったので取りやめ、年次ベースのものに置き換えてみる。

4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移
4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移

せっかくなのでGDPの前年比推移もグラフに合わせてみた。類似データは【民放連曰く「諸君らが愛してくれたテレビの広告費は減った。何故だ!?」】【過去20余年の媒体別広告費の移り変わりをグラフ化してみる】にもあるが、やはりGDPと広告費の増減において今世紀以降連動性が失われていること、紙媒体が今世紀以降下降一直線にあること、そして2008年に始まる直近の景気後退による広告費減少の割合が尋常ならざるものであることが分かる。

続いてこちらが、今後頻繁に登場するであろう、月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移。インターネット広告のデータが2007年以降で無いと掲載されていないので、それマイナス1年の2006年からグラフ化することにした。今後逐次グラフ化する範囲を変更する予定だ。

月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移
月次における4大既存メディアとインターネット広告の広告費前年比推移

「「mixi自社広減少!?」を-」では2008年1月以降のグラフだったが、2年ほどさかのぼっても、その期間はほぼ横ばい-前年比1割減で推移しており、あまり面白みは無い。ただし良くみると、新聞や雑誌などの紙媒体における低迷は、すでにこの時期から顕著化していたことが分かる。

後者のグラフの過去数か月部分を見れば分かるように、去年の後半以降広告費は大きく削減される傾向を見せている。年単位の契約における更新が年度の切り替えで行われることを考えると、4月分以降はさらなる減少が予想される。今後データの更新のたびに逐次グラフを作り直していくことになるが、特に下離れしている新聞と雑誌について、どのような数字が出てくるのか気になるところだ。

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